被災地出身サンシンズジュニア、初登場に歓声

コンサートの最後にＢＥＧＩＮの比嘉栄昇（右端）ら出演陣と「島人ぬ宝」を熱唱したサンシンズジュニア（左４人）＝沖縄・石垣市【拡大】

　３人組バンド、ＢＥＧＩＮが主宰する野外ライブ「うたの日コンサート２０１２　ｉｎ　石垣島」が３０日、彼らの地元、沖縄・石垣市の舟蔵公園で開催され、同市出身の夏川りみ（３８）ら９組が出演した。

　ひと際大きな歓声が送られたのは宮城・南三陸町出身の三線グループ、サンシンズジュニア。東日本大震災後、同町の避難所で生活していた３～１７歳の子供たち１５人が、沖縄から赴いた自衛隊員による三線の演奏に魅了されて結成。昨年７月、フジテレビ系「２７時間テレビ」で同町に訪れたＢＥＧＩＮと共演した縁で、約２２８０キロ離れた石垣での演奏が決定。

　この日は選抜メンバーの中高生４人が出場し、「島人ぬ宝」など２曲を披露。観客１万人から温かい拍手を送られ、阿部美慧（みさと）さん（１４）は「みなさんが見守ってくださって、すごく楽しくできました」と笑顔。「自分たちも元気をあげられるようになりたい」と目標を掲げた。

（紙面から）