閑想閑話:近ごろ県内で振り込め詐欺が相次いでいる… /島根
毎日新聞 2012年06月30日 地方版
近ごろ県内で振り込め詐欺が相次いでいる。6月に入ってから益田市内の男性が約55万円、出雲市内の女性が約170万円をいずれも還付金と称してだまし取られる被害が出た。警察に届け出があった不審電話は4月から計約60件にも上る▲オレオレ詐欺も巧妙になっており、県警によると、犯人が高齢者宅に電話して実際の子どもや孫の名前を語り、現金を要求するケースが増えているという。生活安全企画課は「何らかの名簿が出回っている可能性が高い」と話す▲神戸市の実家にいる父に電話してみた。今まで不審な電話はないというが「もしかかってきたらどうする?」と聞くと、「すぐに気づくし、金持ちじゃないからかかってこないやろ」。最近の手口を説明し、くぎを刺しておいたが、日々手口が巧妙化している振り込め詐欺。父は楽観的だが、やはり不安は残る。【目野創】