'12/6/7
山口県全域にカメムシ注意報
山口県は6日、果樹に被害を及ぼすカメムシ類が大量発生しているとして、県内全域に注意報を発令した。過去10年で最も多く発生する恐れがあり、防除や袋かけ作業の徹底を呼び掛ける。注意報の発令は2年ぶり。
県農業振興課によると、ナシやモモ、リンゴなど果樹全般の病害虫であるチャバネアオ▽ツヤアオ▽クサギ―の3種のカメムシ。県病害虫防除所(山口市)が5月の1カ月間に県内4カ所の果樹園で実施したフェロモントラップ調査で、過去10年の平均を示す平年の約6倍となる計2813個体を確認した。5段階の発生程度で最も高い「多」とした。
昨年はカメムシの餌となるスギやヒノキの花粉の飛散量が多く、越冬しやすかったためとみている。