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東電株主に脱原発への同調訴え
6月27日 12時6分

東電株主に脱原発への同調訴え
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東京電力の株主総会が開かれている会場の前では、国内外の環境団体や市民グループが株主たちに対して、脱原発の活動に同調するよう訴えました。

会場となった東京・渋谷にある体育館の前では、午前9時ごろから環境団体や市民グループが集まり、会場に入る株主に対して横断幕を掲げたりビラを配ったりして、アピールを行いました。
このうち、ドイツの環境保護団体は、「東京電力は、去年、世界で一番地球環境を破壊した企業だ」などと主張するビラを配り、株主たちに脱原発の活動に同調するよう訴えました。
また、ツイッターを中心に集まった若者たちの市民グループは、「福島を返せ」、「経営再建のための再稼働はありえない」などと書かれた横断幕を掲げて、脱原発の株主提案に賛同するように呼びかけました。
市民グループのメンバーの女性は「原発事故はまだ終わっていません。大都市の経済のために地方に犠牲を強いる原発をやめるために、株主には脱原発の提案に賛成してほしい」と話していました。

脱原発求める株主も賛同呼びかけ

東京電力の株主総会では、脱原発を求めるおよそ400人の株主が、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所を廃炉にし、代わりに火力発電所を建設する議案などを提案していて、会場の入口でチラシを配り、賛同を呼びかけました。
「脱原発・東電株主運動」のメンバーらおよそ400人の株主は、柏崎刈羽原発を廃炉にし、発電効率が高い最新のガス火力発電所に替えることや、送電設備などを売却し、原発事故の影響で避難している人たちへの賠償を進めることなど、5つの議案を提案しています。
株主総会の会場には、東京や福島、それに新潟からおよそ40人が集まり、ほかの株主らに議案の内容を説明するチラシを配って、賛同を呼びかけました。
「脱原発・東電株主運動」世話人の木村結さんは、「柏崎刈羽原発の再稼働はありえないと思っています。日本の電力会社は原発から撤退すべきで、特に事故を起こした東京電力に強く求めていきたい」と話していました。

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