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2012年6月30日(土)付

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 あのレバ刺しも本日でつまみ納め。こよなく愛す「レバサシアン」のぼやきが週刊朝日にあった。「食べられるなら消費税が20%になってもいい」と。増税政局に揺れた6月の言葉から▼沖縄「終戦」の月。慰霊の日の追悼式で、首里高3年の金城(きんじょう)美奈さんが自作の詩を朗読した。〈67年前を生きた人々の後ろに/私たちは続いている/私たちにできることは/あの日を二度と呼び戻さないこと/私たちに必要なことは/あの日を受け止めて語り継ぐこと〉▼広島で被爆し、12歳で逝った佐々木禎子(さだこ)さんの折り鶴が、ハワイのアリゾナ記念館に贈られる。「真珠湾攻撃で戦争を始めた国と、原爆で終わらせた国。互いに遺恨を捨て、心の終戦を目指したい」と兄の雅弘さん(70)▼小沢グループなどの造反で民主党は分裂状態に。小沢氏の慰留に努める輿石幹事長の周辺は「この期に及んで離党は止められない。別れの儀式を丁寧にやっている」。野田首相の党首力が問われる▼大飯原発は再稼働へ。北海道で反原発を訴える斉藤武一さん(59)が嘆いた。「この夏は原発なしでどうなるか検証してみよう、という決断を下せば、それこそ総理のリーダーシップなのに」▼宮城県石巻市の渡波(わたのは)小。児童は離散、震災前の6割に届かない。再会の場ともなった運動会で、6年生の菅野光華(みか)さんがぽつり。「モノは新しいのと代えられるけど、遠くに行った友達はそうはいかない」。あれ以来、代えが利かないものを大切にしている自分に気づく。

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