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津波の力みせた巨大缶詰 撤去作業がスタート
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2012/6/30
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悪夢のような震災から1年3か月以上が経過し、石巻地方では急ピッチで復旧作業が進んでいる。30日には石巻市魚町の県道中央分離帯で、横倒しになっていた缶詰型タンクの撤去作業が始まった。
タンクは震災前、魚町の(株)木の屋石巻水産が敷地内で魚油貯蔵に使用していたが、津波で約200メートル離れた県道まで流された。高さ10メートル、容量1千トンの巨大さは注目を集め、津波被害のシンボルとして石巻を訪れた人たちの撮影スポットにもなっていた。一方で地域住民からは「津波を思い出してしまう」と撤去を求める声も上がっていた。
同社では移設し、災害遺構として残すことも検討したが、数千万円の費用が必要なために断念。撤去することを決め、30日から作業を始めた。撤去は2日間で完了する見込み。
【写真】 重機でバラバラに崩された巨大缶詰型のタンク(30日、午前9時30分ごろ)
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