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志賀原発 運転差し止め求め提訴6月26日 11時53分
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石川県志賀町にある北陸電力志賀原子力発電所は地震に対する安全性が確保されていないとして、石川県と富山県の住民グループが、北陸電力に対して原発を運転しないよう求める訴えを金沢地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、石川県と富山県の住民グループ120人です。
訴えで原告は、東日本大震災はこれまでの想定を超えて複数の震源域が同時に動く地震だったことを挙げ、志賀原発の周辺にある複数の活断層が同時に動いた場合、これまでの想定を超える巨大な地震が発生して原発で深刻な事故が起き、周辺住民の安全が脅かされる具体的な危険が生じているとしています。
また、原発の耐震性について定めた国の指針によって安全だとされていた東京電力福島第一原子力発電所が実際に起きた地震に対応できなかったことで、この指針で安全だとされている志賀原発は安全とは言えないとして、北陸電力に志賀原発を運転しないよう求めています。
志賀原発を巡っては、平成18年、耐震性が不十分だとして2号機を運転しないよう住民が求めた裁判で、金沢地方裁判所が全国で初めて原発を運転しないよう命じる判決を言い渡しましたが、その後、2審が原告の訴えを退ける逆転判決を言い渡し、最高裁で確定しています。
北陸電力は「訴状が届いていないので、コメントは控えたい」としています。
原告団の北野進団長は「金沢地裁での6年前の勝訴判決が生かされていれば、福島の事故の悲劇はなかったという思いがわれわれにはある。2度と原発を動かしてはいけないという気持ちで裁判に挑みたい」と話していました。
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