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「北朝鮮の人は、米国人より中国人を嫌っている」

ジョン・エバラード元駐朝英国大使、米国で出版記念会

 「北朝鮮のあるマッサージ師は『ロシア人もドイツ人もマッサージしたが、中国人は相手にしなかった。中国人は臭い』と、露骨に嫌悪感を示した」

 ジョン・エバラード元駐朝英国大使は25日(現地時間)、米国ワシントンのブルッキングス研究所で行われた出版記念イベントで、このように語った。2006年から2年半にわたり平壌で生活したエバラード元大使は、北朝鮮で見聞・体験したことを著書『Only Beautiful, Please』にまとめた。

 エバラード元大使は北朝鮮住民の中国嫌いについて「外部の一般的な見方とは違い、北朝鮮の人々は中国人を最も嫌っていた」「体制維持に必要な莫大な物的支援を中国から受けている北朝鮮がこのような感情を持っているというのは、常識外れのように思える。中国と北朝鮮の経済協力はますます緊密になっているが、その一方で“中国人は横柄だ”と考えるなど、北朝鮮の根深い独立意識が背景にあるようだ」と語った。

 エバラード元大使は「北朝鮮では、あちこちに米帝国主義に対する敵対的宣伝文句が並んでいるが、一般人の米国に対する感情はそれほど敵対的ではないと感じた。米国が実際に北朝鮮を攻撃すると考える人もそれほど多くなく、また北朝鮮の人は韓国を米国のあやつり人形だと認識していることから、韓国が北朝鮮を攻撃するとも思っていないだろう」と語った。

 エバラード元大使は、英国が01年7月に北朝鮮に常駐大使館を公式開設した際、費用の問題や北朝鮮に対する影響力の程度などをめぐり、英国内部でも多くの反対があったことを打ち明けた。エバラード元大使は「それでも、結果的に英国はじめドイツ、スウェーデンなどが平壌に置いている在外公館は、北朝鮮に大きな影響を及ぼしていると思う」と語った。

 機会があるたびに北朝鮮各地を自転車で旅行したことでも知られるエバラード元大使は、25日の会合で▲北朝鮮での生活▲北朝鮮の外国人▲北朝鮮政権の属性▲北朝鮮に対するアプローチ―をテーマに、北朝鮮での自らの体験談を写真資料を交えながら紹介した。

ワシントン= イム・ミンヒョク特派員
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