シスコン改め恭也さんと勝負をした次の日四人で帰っているとユーノの念話が聞こえてきた。
『助けて……』
これは……いよいよ原作が始まるのか……
「ふぇ、なにか声が聞こえたような気がするの?みんな聞こえなかった?」
「何も聞こえなかったけど?」
「私も聞こえなかったよ?」
二人はそう答える
「多分、気のせいじゃないのか?なのは。」
俺は聞こえてるが、それでも小さな音だった。こんな音量の念話をまだ魔法も知らないのに聞き取るとはやっぱり資質があるんだな。
ガサガサ
音のした方を探すとフェレットが倒れているのを見つけた。
「大変!怪我してるの!」
「手当てしないとまずそうだな!」
「この近くに動物病院があるはずだから、急いでいきましょう!」
みんなで動物病院にいって、フェレットの手当てをしてもらい。その後色々話しながら解散となった。
その夜
『誰か……僕の声がきこえませんか?』
寝ているとユーノの念話が聞こえたのでどうするか考える。
「アルク、どうすればいいと思う?」
「途中介入でいいと思うよ。」
「なら、介入はしないでどうなるかだけ見ておくか。」
「京谷、行くんですか?」
横で寝ていたローザが眠たそうに確認を取ってきた。
「起こしちゃってごめんね。確認したらすぐに帰ってくるよ。」
そう言って横においてあったアルクを付けて動物病院へと向かった。
動物病院では俺より先に着いていたなのはがユーノの発見し、抱きかかえながら走って逃げている。
そこに、容赦のない 攻撃が放たれて、追い詰められていく・・・
なのは視点
京谷が到着する少し前
誰かに呼ばれたと思って動物病院にいくと大きなお化けと追われているフェレットがいて、なんとかフェレットを助けたと思ったらそのフェレットが急に喋りだしたの。
「君には……資質がある。僕に力を貸してください!」
「資質?」
そんなこと急に言われてもわからないの
「僕はあるものを探して、違う世界から来ました!」
「けれど……僕一人じゃどうしようもないかもしれない ……だから資質を持った人に、助けを呼んだのです」
「それが私なの?」
「お礼はします、必ずしますだから……僕に力を……魔法を!」
「魔法?」
「そうです。これを使ってください。」
「これは?」
そう言って綺麗な赤い宝石を渡してくれた。
「いいですか?これから僕が言うことに続いて言って下 さい」
なんだかよくわからないけどやってみるの。
「う、うん」
「いきますよ…我、使命を受けし者なり」
「我、使命を受けし者なり」
私はフェレットさんに言われたとおり続いて言葉を紡 ぐ。それはまるで呪文のような言葉。
「契約の下、その力を解き放て」
「契約の下、その力を解き放て」
「風は空に、星は天に」
「風は空に、星は天に」
その呪文を紡ぐたびに私の中にある心臓じゃない何か が激しく脈打つのが分かる。
「そして、不屈の心は…」
「そして、不屈の心は…」
最後の呪文を紡ぐ。鼓動が最大にまで高まる。
「「この胸に!!!」」
なのはの中から激しい魔力の脈動を感じる。
「「この手に魔法を!!!」」
私は腕を上げデバイスを高く翳した。そしてこれから 一緒に戦っていく私の相棒の名前を呼んだ。
「レイジングハート…セットアップ!!」
《スタンバイレディ…セットアップ!!》
レイジングハートの声が聞こえて桜色の光が私の体を 包み込んだ
京谷視点
当たると思った瞬間桃色の光がなのはを守った。
どうやら間に合ったみたいだな。危なくなったら介入するつもりだったけど大丈夫そうだな
ユーノは驚いていそうだな。
なのはの体から溢れ出る魔力の総量は、軽く見積もっても間違いなくAAランクオーバーだ。管理世界でもそんなに居ないのにまさか管理外世界の魔力保持者がこれほどの魔力を持っているとは思わなかったのだろう。
やっぱりユーノにとってはなんとも嬉しい誤算なんだろうな・・・
でも俺は未来の事を考えるとなんとも言えない気分になった。
ユーノ視点
凄い魔力量だ・・・
「フェ、フェレットさん、これ、どうしたらいいの…… ?」
桃色の光の中から、なのはの声が聞こえてきた。どう すればいいのかわからなくて戸惑っているようだ。
その声に ユーノは我にかえり、なのはに指示をする。
「お、落ちついて、まずはバリアジャケットをイメージ するんだ。自分の身を護るための服を。そして君が魔法を使うための武器である杖を。」
「わ、わかった。やってみる」
桃色の光の中で、なのはは己の身を護るための強靭な 鎧となる服を、そして自分の相棒に戦う為の武器としての形を与える。
ゴオオオオォォォ!!
光がなのはに集まっていきいきやがて球状になる。
そして突 如その光の玉が弾けて四方八方に飛び散った。そこに現れたのは白を基礎とした服、赤いリボンを付けたコスチュームに身をつつみ、その左手に先端に半月状の金の輪の中に大きさを増した赤い宝玉の浮かぶ杖を持ったなのはがいた
「……すごい、これが魔法なんだ……」
なのはは自分の姿を凝視する。
初めてでここまで魔法を使いこなすなんて
なのは君は一体・・・
怯んでいた化け物がなのはの方に向かっ て化け物が攻撃をしに行く!
「危ない!」
オートプロテクションが発動してくれないとなのはが危ない。
「!?ふぇ~」
《プロテクション》
良かった、オートプロテクションが発動してくれたみたいだ。
「フェレットさんどうすればいいの?」
なのははそう答え化け物の正面に立ちながら聞いてきた。
「あの化け物はジュエルシードの思念体なんだだから元 の姿に封印しないと倒せない」
「どうすればいいの?」
「基本的な魔法は、レイジングハートがやってくれるか ら。でも封印や本格的な魔法は呪文を唱えないといけな いんだ心を落ち着かせ集中して自分の呪文を。」
なのははそれを聞き、目も瞑り集中する……そして呪 文を唱える。
「リリカルマジカルジュエルシードシリアル21!封印 !」
無事に封印されたのであった。
京谷視点
無事に封印できたみたいだな。フェイトが現れるのと同じタイミングで介入するか。
「おっと、警察が来たようだな。」
警察のサイレンで思考するのを中断して家路へ着いた。
「アルク、もう少ししたら出番が出来るからそれまで我慢してくれ」
「出番がきたらちゃんとつかってよ?」
「心配しなくても大丈夫だよ」
話しているうちに家に到着した。
「「ただいま~」」
「お帰りなさい。」
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