士郎さんに連れられてやってきたのは高町家の道場。
目の前には小太刀くらいの大きさの木刀を2本持って構えているシスコン。確か御神流だったかな?
それにしても、なんでこうなったんだろう。
「準備はいいか?」
「帰る準備ですか?それならいつでも帰れますよ!」
「冗談をいえるなら大丈夫だな、構えろ。」
そして殺気を飛ばされる。 クーとの修行でなれたから問題はない。俺も殺気を飛ばしてみるかな♪
あれ?やり過ぎたかも・・・シスコンの顔に冷や汗が出てきてるような。まぁ、気のせいだろ・・・
別に全力出してもいいけどすずかに感づかれそうなんだよなぁ。 気にしてても仕方ないとりあえず目の前のシスコンを倒すか。
「では行くぞ!!」
開始と同時にシスコンは神速を使いやがった。小学生相手にどれだけ本気なんだよ・・・見切れるからいいけどさ。 俺は右方向から振るわれた2本の木刀を紙一重で躱しシスコンの懐へもぐり込んだ。
「なにっ!!!」
驚くシスコン。 俺はそのままの流れで首筋へ木刀をもっていく。
「くっ!、降参だ。」
そして決着。 うん、あっけねえ。
今回は能力などは使わなかったんだけどな・・・
さてと、あまり派手に動いたわけじゃないから疑われることもないだろ♪
とりあえずみんなのところに戻る。
「京谷くんは強いな。息子が全く相手にならないなんて。」
「小さい頃から武術を学んでましたからそのおかげですよ。」
「ほう、ちなみにどんなのだ?」
シスコンが俺の話に興味を持ったようだ。 まあ適当に答えておこう。
「槍術、剣術、弓術を中心に色々と」
嘘は言ってない。 忍術などを省いただけだ。
「それにしても神速を破られるとは思わなかったな。」
「たまたまじゃないですかね?もう一度使われたら見切れる自信はありませんよ。」
なんとか納得してくれたみたいだ。
ん?なんかすずかの顔がまた赤くなってる? …………え、俺フラグ建てたのか?
「おーい、すずか、顔赤いけど大丈夫か?」
「ふえっ?!!///な、なんでもないよ!(かっこよくて見惚れてたなんて言えないよ~) 」
確実ににフラグ建てちゃったな。
これからクラスの男子とリアル鬼ごっこすることになるのか・・・ 俺には学校でも平穏はないのか・・・
「京谷くん、さっきは悪かったな。これからもなのはと仲良くしてやってくれ。」
なんか潔くて格好いいな!ただのシスコンだと思っていたけど見直したよ、さっきまでシスコンって言ってたけどこれからは恭也さんって呼ぶことにするよ。
「全然気にしてないんで大丈夫です。夕方になってきたので俺は帰りますね。」
そう言って俺はローザの待つ家へと帰っていった。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。