【福島第1原発は、すでに冷温停止に至りました】電事連パンフレット、記述に疑問
■電気事業連合会のパンフレットに記述された東京電力福島第1原発(中段)などの状態
冷温停止は通常時に原発が安定停止した時に使う用語で、事故で炉心溶融(メルトダウン)が起きた第1原発には当てはまらない。政府と東電は「冷温停止状態」という新たな用語をつくり、昨年12月にこの状態になったと宣言した。
パンフレットは冷温停止時期について、1号機は昨年7月以降、2号機は10月以降、3号機は9月以降としており、政府宣言の時期と異なる。
電事連は「政府の見解は原発全体の評価で、われわれは1基ずつを評価した。冷温停止は、冷温停止状態と同じ意味で使っており、他意はない」と説明している。
1~3号機は炉内の状況がほとんど把握できていない。温度計の信頼性が低い上、放射性物質を含む汚染水が漏れ続ける不安定な状態で、パンフレットの記述には疑問が残る。
このパンフレットはホームページに掲載。電力各社に配っているほか、希望者には無料で渡している。
冒頭で「福島第1原発は、すでに冷温停止に至りました」と記載。地震と津波の影響を受けたが、事故には至らなかった東北電力女川原発や日本原子力発電東海第2原発と同じ表現にしている。
また使用済み燃料プールの冷却ができず、原子炉建屋が水素爆発した4号機は、事故に至らなかった5、6号機や東北電力東通原発と同じように「地震発生時、定期検査により停止中」と表現されている。
冷温停止 原発を定期検査などで長期間停止する場合、全制御棒を原子炉に入れて核分裂反応を抑え、冷却水が100度未満の安定状態になること。東京電力福島第1原発1~3号機は事故で燃料や制御棒が溶け落ちたとみられ、冷温停止は不可能となった。政府と東電は昨年7月に「冷温停止状態」を新たに定義。/(1)/原子炉圧力容器の温度がおおむね100度以下/(2)/放射性物質の放出を管理し、新たな放出による住民被ばくを大幅に抑える―を条件にした。野田佳彦首相は12月、この条件を満たしたとして事故収束を宣言したが、地元反発を受けて今年1月「事故収束に引き続き挑戦する」と軌道修正した。
(2012年5月11日、共同通信)
2012/05/11 13:54
電事連の巧妙な手口は、相変わらず。新しい用語を並べて、
本来とは違う意味で使い、国民を欺いている。学校で使う
教科書は、このとおりの言葉を使うとしたら、うそを教えていることになるのでは。。外国のメディアも混乱しているのでは。
投稿者 世良なおみ : 2012年05月12日 18:24
パンフレットにまで、ケチを付けるとは、さすが反原子力派の共同だ。
まさに、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだ。
投稿者 とや ひろし8057 : 2012年05月11日 18:50
誤りの指摘は,ケチをつけるものではなく,誤解の解消で,
前向きな改善につなげるためでしょう。
誤りを指摘されたことを,ケチをつけられたと考える姿勢,
第三者の指摘を無視・嘲笑する無謬観が,こんな大惨事を
招いたのではないのですか。
3.11に至る前の,地震学者等の津波の想定の指摘などを,
ことごとく無視したのが,今回の大惨事を招いたという
反省がなければ,また同じことが繰り返されるかもしれまん。
真摯な指摘をあざ笑う姿勢に,この事故を起こした
業界の本質的な問題を感じます。
投稿者 真摯な指摘を笑う人たち : 2012年06月30日 04:20