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被害者の情報の漏えいで送検
6月29日 23時18分

ことし4月、京都府亀岡市で小学生の列に車が突っ込んだ事故で、警察は、被害者などの連絡先を無断で加害者側に伝えたとして、警察官2人と小学校の教頭を地方公務員法の守秘義務違反の疑いで書類送検しました。

ことし4月、京都府亀岡市で、無免許運転の少年の車が小学生の列に突っ込み、3人が死亡し、7人が重軽傷を負った事故では、51歳の交通課の警部補が、遺族やけがをした人の連絡先などのリストを部下に作らせ、加害者の少年の父親に渡していました。
また、被害者の児童が通っていた小学校の51歳の教頭も、亡くなった女性の携帯電話の番号を、少年の親族に伝えていたことが明らかになり、遺族が強く反発していました。
この問題で警察は、被害者などの個人情報を第三者に無断で伝えたことは地方公務員法の守秘義務違反にあたるとして、警部補と巡査長、教頭の3人を書類送検しました。
2人の警察官は「少年の父親に頼まれ、安易に渡してしまった。被害者の感情を考えると配慮が足りなかった」と話しているということです。
また京都府警察本部は、書類送検された警察官2人と上司にあたる課長と署長を訓戒などの処分にしました。
京都府警察本部の西村元希首席監察官は「ご遺族や関係者に多大なご迷惑をかけ、おわび申しあげる。個人情報の取り扱いを徹底し、再発防止に努めていく」と話しています。

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