事の始まり
???1「えー!?学校に忍び込む!?」
???2「しーっ!!バカ!声がでけぇよ!」
今、学校内でしゃべっている生徒は二人いる。???2の生徒の名は「ゆうき」。元気いっぱいだが、問題児でもある少年である。もう一方の生徒の名は「ちえ」。臆病者の少女だ。
ゆうき「俺は何としても「ずるずるさん」をこの目で見たいんだよ!そしてクラスの皆に自慢してやるんだ!」
ちえ「でも、先生にバレたら・・・」
ゆうき「バレなきゃいいんだよ!バレないように忍び込めば。」
ちえ「そんな無茶な・・・大体なんで私なの?まこと君は?」
ゆうき「あいつは明日の塾でテストあるから、夜中まで勉強するんだって。」
ちえ「じゃあ他の男子は?」
ゆうき「あいつらはすぐに騒ぐから、「ずるずるさん」に見つかる前に大人に見つかっちまうよ。」
ちえ「じゃあ一人で行けばいいじゃない。」
ゆうき「俺一人が『ずるずるさんを見た!』って言ったって誰も信じねぇよ!だから証人がもう一人必要なんだよ!」
ちえ「カメラ持って行ったら?」
ゆうき「写真なんて撮ってたら見つかって食われちまうよ!」
その会話の中、ちえの後ろで男子生徒達が二人をはやし立てる。
男子1「あー!またゆうきとちえがラブラブしてるー!」
男子2「ゆうきとちえはアッチッチー♪」
男子3「チューしちゃえよチュー!」
もちろん、これをゆうきが黙って見逃すわけにはいかない。
ゆうき「うるせーよ!お前ら!」
ゆうきは男子達を追いかけるが、逃げられた。そして、ゆうきは
ゆうき「とにかく!絶対来いよ!でないと、幼稚園のときオネショしたのクラス中にバラすからな!」
と言った。
ちえ「わ、わかったよ!行けばいいんでしょ!行けば!」
ちえがそう言った後、ゆうきはその場を去った。
ちえ「あーあ・・・もう。」
ゆうきが去った後、ちえはため息を吐いた。
キーン コーン カーン コーン・・・
帰りのチャイムが鳴り響いた。ここは、ゆうきとちえのクラスの教室。
先生「それじゃあ、皆気を付けて帰るように!」
ゆうき「あーあ!やっと先生のつまんねー授業が終わったー!」
ゆうきはわざとクラスの皆に聞こえるように言った。
ゲラゲラ――――
ケラケラ――――
クラスの皆が笑い出す。
ちえ「ゆうきってばまた・・・」
先生「こ、こら!ゆうき君!静かにしなさい!えー・・・皆、寄り道しないで真っ直ぐに家に帰るように。」
先生はゆうきを叱りつけ、注意事項を言った・・・が、
ゆうき「真っ直ぐに歩いていたら壁にぶつかっちゃいまーす!」
またゆうきが叫ぶ。が、先生はそれを無視し、こう続けた。
先生「最近は物騒ですので、怪しい人には何を言われてもついていかないように!」
そしてまたまたゆうきが叫ぶ。
ゆうき「怪しい人って、先生の事ですかー!?」
ゲラゲラ――――
ケラケラ――――
またクラスの皆が笑い出す。
先生「ゆうき君!」
そして先生が叱った…
ちえ「もういい加減にしなよゆうき。先生困った顔してたよ。」
ここは学校の校門出入り口前。そこにはゆうきとちえがいた。
ゆうき「いいじゃん。別に。それより遅れんなよちえ!今夜12時にこの校門の前な!誰にも見つかるなよ!」
ちえ「わかってるよ・・・」
その時、校門の出入り口から男子生徒が出てきてこう言った。
男子「ゆうきとちえはアッチッチー♪」
ゆうき「てめー!!」
ゆうきはその子を追いかけて行ってしまった・・・
続く・・・
男子生徒たちが言っていた、ゆうきとちえがラブラブ設定は原作でもあります。
次回は探索開始。お楽しみに!
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