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【プロ野球】

沢村5勝目 40日ぶりに勝った

2012年6月30日 紙面から

巨人−中日 ヒーローインタビューで声援に応える阿部(左)と沢村=東京ドームで(潟沼義樹撮影)

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◇巨人2−1中日

 中日は中田賢が4イニングを2失点で降板、救援陣が踏ん張ったが、打線に適時打が出ず連勝が4で止まった。巨人は4回に阿部の12号2ランで奪ったリードで逃げ切り、3連勝。先発沢村は7回途中4安打1失点で、5月20日以来の5勝目。

     ◇

 ついに勝った。プロ入りワーストの4連敗中だった巨人・沢村が5月20日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来40日ぶりの5勝目。お立ち台で「久しぶりなんで…ちょっとわかんないです」と漏らしたほど、遠ざかっていた勝利をつかんだ。

 切れのあるボールを連発し、6イニング1/3を1失点(自責0)。ボールが指に掛かった証拠に、降板時には指に血豆ができていた、それでも「球自体だとか、途中でマウンドを降りたことだとか納得できない部分はある。今日は阿部さんがホームランを打って勝った試合だと思う」。高い理想を求める沢村に満足感はなかったが、チームにとっても自身にとっても大きな1勝だ。

 苦い黒星の連続の中でも、精神的な成長を見せていた。「連敗していることに対して『なんでだ』と思うんじゃなく、受け止めようと思っていた」

 交流戦優勝を目前にしていた仙台遠征。登板予定のなかった沢村は自軍の練習が終わっても外野グラウンドに残り、黙々とサインを書いた。「ダメな時もファンの方は応援してくれるので、本当に頑張れる」。思うような投球ができない時期もファンへの感謝を忘れず、復活勝利で恩返しをしてみせた。

 もちろん、この1勝だけではチームへの“借り”は返せない。女房役の阿部からは「今日負けたら五厘刈りにしてやろうと思っていた。毎回これぐらいやってくれないと」と超辛口のエールも飛んだ。思わぬトンネルにはまってしまったが、まだシーズンは半ば。後れを取り返す時間は十分に残されている。 (臼杵秀之)

 

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