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政治
韓国政界、根強い反日論 日韓軍事情報協定の署名式延期
2012.6.29 21:14
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【ソウル=黒田勝弘】日韓両政府は29日、北朝鮮の軍事的脅威を前に同日午後、東京で予定していた両国の軍事分野を軸とした秘密情報保護協定の署名式を延期すると発表した。韓国が国内世論の強い反発を受け、日本側に延期を申し入れた。協定は軍事情報交換に際し相互で第三国への情報漏れを防ぐためのごく初歩的な取り決め。韓国はすでにロシアを含む24カ国と締結しているが、日本については政界やメディアなど相変わらず“反日感情”を理由に批判や反対が強い。
日韓の軍事協定は初めてで当初、5月末、韓国国防相の訪日で締結される予定だったが、野党などの批判を受け延期された。今回、直前の協定調印の中止は外交的にきわめて異例だ。
このところ李明博政権は慰安婦問題をはじめ日本がらみになると過剰に世論を意識する傾向にある。相次ぐ延期は政権末期の指導力低下を物語るもので日本側の失望は大きい。
今回、韓国政府は、軍事協力ではないと強調し、「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」という名称を秘密情報保護協定と変更。27日に協定締結を閣議決定したが、メディアなどから事前公表しなかったとして「密室決定」と非難され、野党や親北・左翼団体はもちろん与党まで批判的になるなど反対や延期の声が高まっていた。
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