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さよなら“レバ刺し”、禁止目前で県内飲食店にぎわう/神奈川

2012年6月29日

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笑顔でレバ刺しに手を伸ばす女性客。「明日も別の店に行く予定」と食べ納めに意欲的だった=横浜市中区の幸喜屋

笑顔でレバ刺しに手を伸ばす女性客。「明日も別の店に行く予定」と食べ納めに意欲的だった=横浜市中区の幸喜屋

 生肉メニューの“王様”として人気の「牛のレバ刺し」が、今月いっぱいで姿を消す。厚生労働省は昨年7月、食品衛生法に基づき全国の飲食店に牛の生レバー(肝臓)の提供自粛を要請してきたが、今月12日に「禁止」を正式決定。以降、県内の焼き肉店などは「食べ納め」へと足を運ぶ客で連日にぎわっている。「一つの食文化が消える」。別れを惜しむ声が、夜の繁華街に響く。

 午後8時を過ぎると、店内は満席となった。26日、火曜日の夜。「ほとんどレバ刺し目当てのお客さまで、先週からずっとこの状態です」。横浜市中区のホルモン屋「幸喜屋」の川合崇友店長(33)は「うちの看板商品。衛生管理を徹底して開店以来5年間、一度も問題になったことがない。禁止が決定されたものは仕方ないが、悔しい」と話す。来月からは、コンロと一緒に「焼きレバー」として提供する予定だ。

 同市港南区から職場仲間3人で訪れていた看護助手の大野直美さん(40)は、インターネット上で禁止反対の署名に賛同した。「生レバーの甘さと食感が好き。できればこれからも生で食べたい」と名残惜しそうに箸を伸ばした。

 同市中区の焼き肉店「燦星庵」では店先で「レバ刺し禁止カウントダウン」の表示を行っていたが、需要の高まりで入荷予定が定まらず、26日でやめた。

 大江淳店長(53)は「まず生肉を食べてそれから焼き肉、冷麺というのが流れだったが、前半のハイライトがなくなる」と嘆く。

 1日20人前ほど出る“稼ぎ頭”を失うのは、営業的にも痛手だ。「食品を扱う以上、限りなくリスクゼロに近づけるよう努力してきた。一つの食文化がなくなってしまうことは、残念で仕方ない」と声を落とした。

 厚労省は昨年4月にユッケを提供した焼き肉チェーン店の集団食中毒を受け、生食用牛肉の提供基準を厳格化。より食中毒件数が多い牛レバーについても同年12月、肝臓内部から腸管出血性大腸菌O157が見つかったことが報告され、ことし7月1日以降の禁止が決まった。違反した場合には、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる。


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