時事通信社のワシントン支局の記者が共同通信社の記事をパソコン画面でコピーして原稿を作った記事流用問題で、時事通信社は29日、この男性記者(48)を休職1カ月にするなど、8人の懲戒処分を発表した。
ほかに、原稿をチェックした外経部次長(52)と整理部次長(53)が社員に降格、監督責任で編集局長が減俸1カ月、編集局次長、編集局総務兼整理部長、外経部長、ワシントン支局長の4人が譴責(けんせき)。
取締役編集担当が2カ月間報酬の一部を自主返上し、中田正博社長は30日の株主総会で引責辞任する。同社では昨年1月にも、運動部で共同通信の記事を盗用する問題が起きていた。長田浩一総務局長は「昨年に続きコピー・アンド・ペースト(張り付け)事案が発生したことは極めて残念。関係者に深くおわびします」とコメントした。