ライフ【採択の危機】教科書採択で教育委員に圧力か 石川・加賀市教委幹部 育鵬社支持に「責任取れるのか」+(1/2ページ)(2011.12.5 11:19

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【採択の危機】
教科書採択で教育委員に圧力か 石川・加賀市教委幹部 育鵬社支持に「責任取れるのか」

2011.12.5 11:19 (1/2ページ)教科書

 石川県加賀市教育委員会で今年7月に行われた中学歴史と公民教科書の採択審議で、「日本教育再生機構」のメンバーらが執筆した育鵬社の教科書を支持する意見を述べていた教育委員2人に対し、市教委の幹部職員が「責任を取れるのか」という趣旨の発言をしていたことが4日、分かった。教科書は最終的に、全会一致で育鵬社以外のものに決まっており、幹部職員の発言が圧力となって委員の判断に影響を与えた可能性がある。

 同市の教科書採択は、市教育長や教育委員長、市教委の幹部職員ら6人で構成する「採択委員会」の選定結果を参考に、教育長を含む教育委員5人による定例会の審議で採択される。

 問題の審議は7月22日に非公開で行われた。議事録によると、採択委の選定結果は歴史、公民とも第1候補が教育出版、第2候補が帝国書院だった。

 これについて、女性の委員3人が「自虐史観で表記されているところはないか」と疑問を呈したり、竹島などの領土問題について「日本人として知らなければいけない」と発言するなど育鵬社を支持する意見を表明。一方、教育長と教育委員長は「採択委の考えを総合的に判断して学校現場に説明できる教科書を」と述べ、意見は対立した。

 この時点で採択委の選定結果に明確に賛成していたのは5人のうちの2人だったことになる。

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