大飯原発の運転再開に抗議6月29日 20時22分
関西電力大飯原子力発電所の運転再開に反対する市民団体が呼びかけた抗議活動が、東京の総理大臣官邸前で行われ、参加した人たちは、政府に運転再開の決定を撤回するよう求めました。
この抗議活動は、関東地方を中心に原発に反対する活動をしている13の団体などが集まった市民団体「首都圏反原発連合」が、ことし3月下旬から毎週金曜日を中心に行っています。
市民団体によりますと、ツイッターやインターネット、それに、口コミで参加を呼びかけ、回を重ねるごとに参加者が増えてきているということで、29日も、会場となった総理大臣官邸前の歩道には、子ども連れの主婦や会社帰りのサラリーマンなどが大勢、集まっています。
参加した人たちは「大飯原発の運転再開に反対」「第二の福島をつくるな」などと書かれたプラカードを持ち、「再稼動反対」と叫びながら政府に運転再開の決定を撤回するよう求めました。
埼玉県の57歳の会社員の男性は「ツイッターで知り、初めて駆けつけました。政府のやり方は不透明で、原発の在り方を考え直すべきだ」と話していました。
また、東京都内に住む40歳の主婦は「息子と母と一緒に来ました。抗議には抵抗があったが、目に見えない放射能の怖さを自分の子どもには体験させてはいけないので、運転再開には反対です」と話していました。
警視庁100人近くで警備
抗議行動は午後6時ごろから始まり、総理大臣官邸前には大勢の参加者が集まっています。
警視庁が警備に当たっていますが、参加者はツイッターやインターネットのソーシャルネットワークなどでも呼びかけられ、参加人数を事前に予測することは難しい面もありました。
警視庁は29日、機動隊員100人近くの体制で警備に当たっていて、参加者が大幅に増える場合は、機動隊員を最大で200人以上に増員するとしています。
警視庁によりますと、これまでのところ、大きなトラブルは起きていないということです。
▽ 大飯原発 1日夜に原子炉起動へ (6月29日 18時19分)
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