期間中、予想を上回る約1800人が来場、新たな証言も寄せられた「沖縄戦と日本軍『慰安婦』」展=27日、那覇市歴史博物館
県内で初めて「慰安婦」をテーマに那覇市歴史博物館で開かれていた「沖縄戦と日本軍『慰安婦』」展(同実行委員会主催、那覇市共催)が27日、終了した。開幕から13日間で主催者の予想を上回る約1800人が訪れ、1日当たりの平均来場者数は同博物館の通常時に比べ4倍の多さだった。
期間中、来場した9人から6カ所の慰安所に関する証言が寄せられ、うち南城市玉城糸数、那覇市首里真和志町で民家が慰安所に接収されたという新たな証言が2件あった。7月5日からは南風原文化センターで移動展が始まる。
同展は旧日本軍の沖縄への配備とともに本格化した慰安所の設置と「慰安婦」にされた女性たちの性被害に焦点を当てた。同実行委は新たな証言のうち、南城市玉城糸数の慰安所に関して当時を知る関係者の聞き取りを実施した。首里真和志町の慰安所情報についても近く、情報を寄せた女性の案内で調査する。
家族で見学した長堂梨乃さん(32)=那覇市=は「『慰安婦』の存在は知っていたが、強制的に連れてこられたり、『逃げようとしたらたばこの火を押しつけられた』という証言を読んで考えさせられた。負の遺産として目を向けなければならない」と語った。高里鈴代実行委員長は「『慰安婦』を見たことを私的な経験と思っている人がいるが、慰安所設置は日本軍による陣地構築の過程だった。(展示会は)沖縄戦の実相を確認し、沈黙してきた声を聞く機会になる」と話した。
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