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南鳥島沖にレアアース 国内消費200年分超
東大チーム発見 日本の経済水域で初

2012/6/29 12:35
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 東京大学などの研究チームは、レアアース(希土類)を大量に含む可能性が高い泥を、小笠原諸島・南鳥島周辺の海底で見つけた。昨年、公海でレアアースを含む海底鉱床を発見していたが、日本の排他的経済水域(EEZ)内で見つかるのは初めて。国内の年間消費量に換算して200年分以上に相当する量が存在するとみている。

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 企業と組んで海底から泥を吸い上げる実証実験の検討に入った。電化製品や電気自動車のモーターに欠かせないレアアースを将来、自給できるようになるかもしれない。

 国際的な調査で採取されていた海底の泥を細かく調べた。南鳥島の沖約300キロメートル、水深5600メートルの泥の層にレアアースが高濃度に含まれていた。中でもモーターの磁石の高機能化に必要なジスプロシウムなどの重希土類が多く存在することが分かった。

 海底鉱床は1千平方キロメートル以上の広範囲に広がっており、約680万トンのレアアースが存在する可能性があるとみている。

 深海からどれだけ効率よく採掘できるかなど技術的な課題は多い。ただ、石油の採掘時でも海底から泥を吸い上げる技術を利用しており、同じ技術を活用できるかどうか検討する。

 現在は国内で消費するレアアースの大半を中国からの輸入に頼っている。EEZ内で見つかったレアアースを有効利用できるようになれば、資源の安定確保につながる。

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