2012年06月29日

ドリーム党の政策「帰宅難民問題」について


帰宅難民問題について明確な方針が出てきません。私ならこうします。

発想を変える。大地震で停電すると電車が動かなくなるという発想から、停電しても電車が動く仕組みをつくるというように発想を変えましょう。

方法は、いくつかあります。

1、全車両に一台「ディーゼル牽引車」を設置する。
2、車のようなハイブリッド車両にする。脱化石燃料を推進するのであればバイオエタノールを改質物質とした燃料電池※とバイオディーゼルを用いた燃焼機関のハイブリッドが効果的。その理由は、あくまでも非常用であるが、ピーク時を除けば通常時も電気を使わない運行も可能になり、大幅な節電効果が期待される。

※燃料電池
水の電気分解の逆。それが燃料電池の原理
●燃料電池は、「電池」と呼ばれていますが、“発電装置”と言った方がふさわしいものです。乾電池と違うのは、使い捨てではないという点です。水素(H2)と酸素(O2)があれば電気を作り続けます。
日本ガス協会のホームページが分かりやすいです。
http://www.gas.or.jp/fuelcell/tour/index.html

3、リニア車両にする。
20年以上前にオープンした東京ディズニーランドの人気アトラクション、ビックサンダー・マウンテンの列車は、リニアモーターカーであることを知っている人はどれだけいるでしょうか。

もちろん、ビークルには「モーター」はついていません。

ウィキペディアより
リニアモーター
基本的な原理は回転型のモーターと同一で、誘導型では磁界中に置かれた導体に電流を流したときに生じるローレンツ力(電磁場中で運動する荷電粒子が受ける力)を利用しており、同期型では磁極同士の吸引・反発力を利用している。
もっとも原始的な構造は、回転型のモーターを直線に切り開いた形を想像すると理解しやすい。回転磁界を起こす代わりに直進させる磁界変化を起こしている。
<引用終了>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

原理は簡単、電磁石同士の反発力や吸引力を動力源として、ビークルを動かしているのです。

ビックサンダー・マウンテンの入り口を入り、建物に入る前のスロープ上から、軌道上に設置されたレンガ色の電磁石が設置されたゾーンが見受けられます。ここは、リターダー(減速装置)ゾーンといい、電磁石の力で列車のスピードをコントロールしています。列車が出発するときは、ブースターと呼ばれる推進装置が、列車を押し出す仕組みになっています。

列車の客車4台の下には「フィン」と呼ばれる、大きな菜切り包丁のようなものがついています。このフィンが電磁石間のスリットを通りぬける際に磁力で動き出したり、減速したりします。このリニアシステムとは別にビックサンダー・マウンテンでは、安全上、ステーションや軌道上にセーフティブレーキが設置されており、コンピュータと人間のコラボレーションにより、フェールセーフ(安全の保障)が保たれています。

このシステムを今後数十年かけて、日本の全土の電車システムに取り入れていけば、日本のインフラ力は格段に向上します。
日本人の進化力は世界一です。リニアは世界を圧倒する力を持っています。いつになるか分かりませんが、世界に輸出する日が来るのは間違いありません。

その理由です。
フィンは動力を受け取るだけのものではありません。メインのコンピュータはフィンを通じて列車の運転情報を読み取ります。列車のスピードや列車の状態まで分かるのです。(たとえば、客車と客車が離れてしまったら、フィンの間隔に変化が生じます。コンピュータは即座に列車を停止させる命令を下すのです)

つまり、尼崎JR脱線事故後に語られるATC(自動列車制御装置)以上の高度の制御が可能になるのです。ジェットコースターと異なり、電車システムの制御は簡単です。駅に設置すれば、絶対にオーバーランなど生じません。レールの無い場所を走る車にも衝突防止装置がつく時代です。レールの上を走る電車の運転が子どもでもできるようになることは間違いなく、途上国における自動運転や高度の訓練を必要としない電車システムが容易に可能になるのです。

さらに、このシステムは基本的に地産地消の電気エネルギー活用が基本となっています。これまで非常用のサブ電源として扱われてきた「自家発電」が、通常運転のメイン電源になっていくのです。

民主党「脱原発を考える会」は、2012年6月27日、「脱原発ロードマップ第一次提言」を発表したと報道されましたが、私には50点の評価でした。20年後、30年後はどうなっているべきかを創像し、「見える化」させることが先です。

日本にはバックキャスティング思考が根付いていません。

<現行の東京都廃棄物処理計画>
平成18年度に策定した東京都廃棄物処理計画は、廃棄物審議会におけるバックキャスティングに係る論議を踏まえて、次のような構成になっている。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/attachement/3r_expert_meeting_12.pdf

帰宅困難者問題も、エネルギー問題も、脱原発問題も、このバックキャスティングの手法を取り入れないと決して「筋書き」通りにはなりません。「筋書き」通りにこの国を脱原発であり、脱化石燃料社会にするためには、しっかりとした「筋書き」が必要であり、「筋書き」上で展開する「装置」や「システム」の構築が必要不可欠です。

そのあたりを、明日このブログに記したいと思います。
posted by M.NAKAMURA at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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