そごう呉店:来年1月閉店、買い物客に動揺 市長、早期の再活用望む /広島
毎日新聞 2012年06月28日 地方版
「そごう呉店」の来年1月末閉店が27日明らかになり、駅前のにぎわいが失われる懸念から、市関係者や買い物客に動揺が広がった。呉店はJR呉駅前の1等地にある中核店舗。早期の再活用と閉店を惜しむ声が交錯した。
呉店の土地・建物は市とそごう・西武などが所有する。閉店後の活用は「全くの白紙」(そごう・西武)。呉市の小村和年市長は「よく相談し、駅前のにぎわいがなくならないようあらゆる努力をしたい」と再活用に強い意欲を示した。呉商工会議所も「店は呉の玄関口。閉店までに決まってほしい」と早期の後継施設決定を望んだ。
郊外型の大型ショッピングセンターとの競争にさらされ、近年は苦戦していた。高田順一店長は「ここ2年、思い切った投資で収益を見込めるか検討は重ねたが、赤字からの脱却の見込みが立たなかった」と悔しさをにじませた。呉店勤務の社員82人は配置転換し、パート社員118人は閉店に伴い、契約を終了するという。