プロローグ
第1話
俺の名前は草薙 白夜。
突然で悪いが、俺の話を聞いてくれるとありがたい。
俺は、子供のころからよく同じ夢を見るんだ。
その夢の内容は、俺が異世界にいてその国の救世主になっているんだ。
その世界には今の日本みたいに便利なものはないけど、俺は楽しく生活してたんだ。
途中、他の国と戦争をしていて俺は不思議な力を使って戦ってたけど悲しい思いもした、
でも最後には、皆仲良くなって終わる、
そんなハッピーエンドの内容なんだ。
それが終わると、海と青い空しかない世界に居るんだ。
すると、白い服を着た綺麗な人がいて必ずこう聞かれる、
「貴方は、この世界に行くことを
望みますか?」
俺はこの言葉を聞くと、やっぱり
行ってみたいと思う。
だって、俺には親がいない。
いや、いないと言うより殺されてしまったと言った方が良いか。
話はちょっと違うことになってしまうけど、俺の両親は天皇や偉い人の護衛の仕事をしているんだ。
ちなみにこれは草薙家の先祖代々続けているんだ。そのなかに俺も含められている。
話はちょっと戻るけど、俺の世界では俺が10歳の時に、血まみれ鬼道丸と言う魔王が魔物の軍勢を率いてきて、世界を巻き込む戦争になってしまったんだ。
はっきり言って俺は草薙家最強と
呼ばれていて、血まみれ鬼道丸の所に行くことは造作もないことだった。
でもそれが原因で両親が殺されてしまったんだ……。
自分の力を過信し過ぎて、鬼道丸に隙を付かれて、斬られそうになり俺は目を瞑った。
だけど、いつになっても痛みがないから恐る恐る目を開けるとそこには
俺の両親が、俺に被さって鬼道丸に斬られている光景だった。
そして俺は死ぬ直前の両親にこう言われた。
貴方は強い、その力は私達ではなく自分の本当に護りたい人のために使いなさい。
そして護ると決めたその信念、必ず
貫きなさい……と。
そのあとは、俺の中のナニカが切れてそのあとの記憶がなくて覚えていないけど、俺は鬼道丸を殺していたらしい。
そして護る人が居ない世界にうんざりしていている所に、初めの夢の話に戻るって訳だ。
夢の話でも、今日のはちょっと違う。その時に俺は、
「行ってみたい」
と言ってしまったんだ。
すると、その人は、
(そうですか……でも本当に良いのですか?この世界を捨てる……貴方は死ぬと言うことなんですよ?)
「ああ、それでもいい、今の世界に俺の護る人はいない。強いて言えば、次は大切な人を護りたい。」
(…………分かりました、それなら
貴方にその信念を貫くための力、いえ能力を授けます)
ーースッーー
その人は、俺の頭に触れてこう言った、
(これから貴方には、光の救世主となってもらいます)
「光……の救世主?」
(はい、今授けた能力は、大切な人を護る力や世界を救う力になるはずです)
「そうか、何から何まで本当にありがとう」
(いえいえ、それほどでもないですよ)
「そうだ、最後に一つだけ質問して良いか?」
(はい、なんでしょうか?)
「貴方の名前は?」
(私の名前はナターシャ、貴方の所で言う神様と言う者です)
「そうか、神様だったのか……それならもう行くとするか、神様頼むわ」
(はい、分かりました、では行きますよ!)
そして神様は、何かを唱えると、俺の体は音をたてながら消えていった。
ーーーーサァァァァーーーー
そして俺の意識はそこで、途切れた。
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