2012年06月29日

小出裕章という原発論者妄信の愚


小出氏の講演を聞いた。退屈で仕方なかった。入場料がもったいないと感じた。しょせんは素人だから仕方ないという結論に至った。

車に例えるとこういうことである。小出氏はエネルギーを生み出す「燃焼室」の研究家である。エンジンを車を動かす「メインシステム」と考えよう。そして、エンジンを冷やすラジエーターを「サブシステム」と考えてみよう。そうすることにより、福島第一原子力発電所の事故原因がはっきりと理解できるようになる。

ご存知のように、水素爆発に至った事故原因は、ステーションブラックアウトと呼ばれる全電源喪失によりポンプを回せず、原子炉を冷やせなかったことに起因する。車に例えるとサブシステムであるラジエターが機能せずにエンジンが冷やせずにヒートアップ、メインシステムであるエンジンの焼きつき現象に至ったというものでる。

小出氏はメインシステムであるエンジンの燃焼システム(原子力により燃焼エネルギーをとりだすシステム)の研究者であるが、車はエンジンだけで成り立っているものではない。福島第一原子力発電所事故のように、サブシステムである冷却装置、原発を動かすアクセル、安全に止めるブレーキなど「総合装置」として原発は「安全運転」されているのである。

石原伸晃自民党幹事長が「集団ヒステリー」と言ったことが話題になったが、小出氏の講演会は、まさに「集団ヒステリー」状態。小出氏が「東電の社長室に汚染土を届けろ」というと、集団は拍手喝さい。なにか、戦前の大本営前で悦に浸っている愚民の集団であるかのごときだ。

私たち一人ひとりには、小出氏を支持する権利も、支持しない権利もある。読売新聞のように「弱肉強食」型の社会づくりを支持する権利もあれば、読売が目指す社会の反対の、質素で素朴な生活をする権利もある。要は個人の価値観による選択なのである。

私は、小出氏の講演内容を否定する。以下にその理由となる一冊の本の引用文を紹介する。

「低量放射線は怖くない 中村仁信著 遊タイム出版」 より引用
<引用開始>
著者(中村):ホルミシスとは放射線や紫外線がまったくないと生物に不都合が生じるというレベルでなく、微量であれば身体によい影響があるというお話です。
 実際にあった興味深い事例からお話しましょう、1983年に建てられた、台北市および周辺の180の鉄筋アパートのビルの鉄筋にコバルト60が混入され、住民約一万人が被ばくした事件がありました。1992年にこの事実が判明し、当時、日本でもTVニュースで流れていたのを覚えています。

A:日本だったら、住民を避難させビルは取り壊しますね。間違いなく。

中村:ええ。大騒ぎだったでしょうね。なにしろ、最初の年は1100人が500ミリシーベルト以上も被ばくしたというのですから。

B:コバルト60の半減期はどのくらいですか。

中村:5.27年です。

A:住民は避難せずに住み続けたのですか。

中村:そのようです。では、その人たちはどうなったか。台湾の疫学者が事件後の20年間の結果を論文にしています。図をご覧ください。台湾人のがん死亡率は年々上昇しているところは、日本と同じですね。ところが、被ばくした住民約一万人のガン死亡率は激減しているでしょう。

A・B:へー、ほんとうですね。信じられない。

中村:私も最初見たときは信じられませんでした。住民の被ばく線量は、年々減っていくわけですが、年平均20ミリシーベルト(初年度平均49ミリシーベルト)、平均累積線量は400ミリシーベルトでした。

B:にわかに信じがたいですが、放射線のおかげでガンになりにくくなったのですか。

中村:このデータを見る限り、そう考えざるをえません。また、住民の子供に発生した先天性心臓奇形の数も、一般人の子供の15分の1に減ったと書いてあります。

B:つまり、紫外線であれ放射線であれ、少量であれば生物が持つ機能を刺激するということですね。たしかに薬なんてまさにそうですよね。処方された正しい量を飲むと症状が改善し、大量に飲むと生命の危機におちいるという感じですね。

中村:そうです、大量では有害でも、微量では生体に刺激を与えて有益な影響をもたらす。これがホルミシスです。
<引用終了>

放射線ホルミシスに関しては、こちらを
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B9
posted by M.NAKAMURA at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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