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レアアース“早期に実証実験を”6月29日 5時31分
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ハイテク製品に欠かせない希少な金属「レアアース」が、日本の排他的経済水域の海底の泥に多く存在することが東京大学の研究グループの調査で明らかになり、研究に参加してきた海洋開発会社は、「資源として利用するため、できるだけ早く泥を引き上げる実証実験を行いたい」としています。
日本の排他的経済水域にある南鳥島近くの水深5600メートルの海底の泥には、国内の消費量の220年分余りに上る680万トンのレアアースが含まれていると推計されることが、東京大学の研究グループの調査で明らかになりました。
これを受けて、研究に参加してきた東京の海洋開発会社は、国内のほかの企業と共にレアアースを含んだ深海の泥を採取する技術を開発する計画です。
具体的には、海底の油田から原油を引き上げる技術を応用し、洋上の船から海底の泥の中まで金属の管を下ろして空気を送り込むことによって泥の引き上げを行うということです。
海洋開発会社の島村好秀常務執行役員は、「泥を引き上げるのは技術的には難しくないが、簡単に成功するものではない。レアアースを資源として利用するため、できるだけ早く実証実験を行って技術の実用化に向けた問題点を探りたい」と話しています。
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