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【スポーツ】藤原新に 柔道王・野村が金言2012年6月29日 紙面から
ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(30)=ミキハウス=が28日、都内でミキハウスの壮行会に出席した。同社OBも参加した座談会では、柔道男子60キロ級で1996年アトランタ、2000年シドニー、04年アテネと五輪3連覇を果たした野村忠宏(37)から金言を授けられた。野村から伝授された「休むときは休め」「わがままであれ」「トイレの鏡で顔を見ろ」の3カ条を胸に藤原がメダルを狙う。 何よりも心強い3カ条だ。「オーラがビシビシだった」と柔道王の雰囲気にタジタジだった藤原に、野村が強烈なメッセージを送った。 五輪3連覇を飾った男は「休むのがうまいと言われた」と振り返るが、やるときはやった。「流す練習を体で覚えるより、次の日に死に物狂いでやった方がいい。畳の上では誰よりも厳しい練習をやってきた」と言い切った。ダラダラ練習するぐらいならスパッと休めというわけだ。 日本のお家芸の柔道、金メダルが絶対という看板を背負ってきただけに相当なプレッシャーがかかった。野村は、五輪本番の試合前夜は1〜2時間しか眠れなかったという。これは、マラソンにも通じる。そんな体験も踏まえた藤原へのアドバイスが「いい意味で、自分のために戦ってほしい」という“わがまま”のススメだ。 さらに「不安が戦闘モードに切り替わる瞬間は」と聞いた藤原に対し、野村は、大まじめに「トイレの鏡で顔を見ろ」と言った。「畳に上がる直前にトイレで顔を洗って鏡を見て、金メダルを取るためにやってきたんだと問いかけ、勝負できる目をしているか確認していた」という。 3カ条を授かった藤原は「野村さんも同じ思いと知って安心した。自分も部屋を出る前にやりたい。金言を頂いた」と感激。“野村流”で上位入賞、日本男子マラソン5大会ぶりのメダルを目指す。 (川村庸介) PR情報
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