佐々木監督、岩渕＆岩清水と面談　日テレ練習で２人を視察

　ロンドン五輪の日本代表発表を７月２日に控え、なでしこジャパンの佐々木則夫監督（５４）が東京都稲城市の日テレ練習場を訪れ、故障でスウェーデン遠征を外れたＦＷ岩渕真奈（１９）とＤＦ岩清水梓（２５）を視察した。練習後、両選手と異例の個人面談を約５分間実施した佐々木監督は「思ったより元気そうで、いい感触でした。まだ時間はある。（代表に選出する）イメージは持てるかなと思った」と笑顔を見せた。

　岩渕はオフに手術した右足第５中足骨を１０日のＩＮＡＣ神戸戦で痛め、岩清水は１２日の代表国内合宿中に左足首を捻挫していたが、そろって練習合流初日となったこの日、２０分ハーフの紅白戦の前半に出場。岩清水は的確なコーチングを見せ、岩渕は果敢なスライディングからのボールを奪い、絶妙のスルーパスを出すなど復調をアピールした。

　佐々木監督は２９日、五輪１次リーグ初戦で対戦するカナダの親善試合（３０日、対米国）視察のために、米国に向け出発する。「北京大会より、いろいろなことがあり、（メンバー選考で）眠れなくて、ものもらいができちゃった。向こう（視察中）に、今までの合宿のビデオとか持ち込み、メンバーを吟味したい」。五輪最大のライバル、米国でメンバーを固める覚悟だ。　（相原俊之）