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【大リーグ】松井まずい 代打で空振り三振 指揮官の起用法にも異変2012年6月29日 紙面から ◇ロイヤルズ5−4レイズ
【カンザスシティー穐村賢】ゴジラが窮地に陥った。レイズの松井秀喜外野手(38)は27日(日本時間28日)、ロイヤルズ戦の先発から外れ、8回に代打で登場。好機で打席に立つも空振り三振に倒れ、チームも3連敗を喫した。今季は計80打席に立ち、打率1割6分2厘。28日からは腰痛で戦線離脱していた指名打者のスコットが戦列に戻るため出番が減ることは必至だ。球団首脳は長期的な視点で判断するようだが、復調の兆しがみえない場合は戦力外を通告されてもおかしくない事態だ。 試合後、報道陣の取材を受ける松井の目はうつろだった。8回、チームが同点に追いついてなお2死一、二塁という好機。ここで代打として打席に入り、あえなく空振り三振に倒れた。 「最後、甘く入ってきたけど、空振りしちゃいました…」。フルカウントから真ん中のスライダーにバットが空を切り、力なく振り返るしかなかった。 ここ6試合で打点なし。この日の代打出場をめぐっては、マドン監督の信頼が薄れつつあることを象徴するような場面があった。同じ8回。同点で迎えた1死三塁の場面でも代打が送られたが、指名されたのは三振の少ないライムスだった。状態が良ければ犠飛を期待できる松井が真っ先に代打に指名されるケースながら指揮官は「内野手が前進していたのでミートのうまい選手を使った」。厳しい現実を突きつけられた形となった。 メジャーでは22試合に出場し、打率1割6分2厘、2本塁打、6打点。GM待遇のフリードマン編成本部長は「まだ力が残っていると信じたい。どんな打者にでも調子の悪い時はある。2、3週間で打者を評価することはできない。長期的な視野で見たい」と擁護したものの、チーム状況は悠長なことを許してくれそうにない。 28日のタイガース戦からは指名打者のスコットが戦列に復帰し、7月上旬にも正右翼手ジョイスと正三塁手ロンゴリアが戦列に復帰する予定。首脳陣は「マツイにはDH、外野、代打といろいろな役割を期待している」と声をそろえるが、今後松井の出場機会が急激に減ることは必至だ。 どのような起用法であれ、スコアボードに「H」の文字を残さなければ、追い込まれた立場はますます危うくなる。22日には不振の福留がホワイトソックスから戦力外通告を受けたばかり。松井にも最悪のシナリオが浮かび上がってくる。 PR情報
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