震災がれき:使用で入札優遇…公共工事 セメント原燃料に
毎日新聞 2012年06月29日 03時00分(最終更新 06月29日 03時02分)
東日本大震災で発生したがれきの処理を進めるため、政府は国発注の公共工事の入札で、がれきを原燃料としたセメントを使用する建設業者の優遇制度を導入することを決めた。岩手、宮城、福島3県のがれきの推計量1880万トンのうち、処理済みは17.1%(5月末現在)にとどまっており、難航するがれき処理を少しでも進めたい考えだ。
国土交通省などによると、震災で出た木くずや可燃物、不燃物を石灰石などと混ぜて高温焼成してセメントにすることができる。こうしたセメントの使用を道路や橋などの工事の入札段階で申請すれば、入札価格と技術力の両面で評価する「総合評価方式」の技術評価点(130〜200点満点)を2点程度上乗せする。