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油流出 タンク内部を加熱中に6月28日 23時51分
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千葉県市原市で製油所のタンクから油が海に流出した事故は、東日本大震災以降、稼働していなかったタンクの内部を加熱していた際に起きたことが分かり、消防と警察が流出した原因を調べています。
28日朝、千葉県市原市の東京湾に面したコスモ石油千葉製油所で、タンクから備蓄していた液体のアスファルトが周囲に漏れ出て、一部が海に流出しました。
28日夕方、記者会見した製油所の会社によりますと、タンク内の温度は、通常160度に保っていますが、東日本大震災で起きた大規模な火災を受けて、稼働を止めていたため、アスファルトは固体になっていました。
製油所ではアスファルトを抜き取って再稼働に向けた点検を行おうと、今月から加熱して液体にする作業を進め、28日朝のタンク内部は160度ほどだったということです。
アスファルトが漏れ出る前、近くにいた作業員がパンと何かが割れるような音を聞いていて、高さ10メートルほどのタンクの屋根と周りの壁のつなぎ目の部分が、幅2、3メートルほど損傷しているのが見つかったということで、漏れた油の総量はドラム缶2000本分に当たる440キロリットルほどだとしています。
製油所では、同じ作業を別の8基のタンクでも進めていましたが、消防は再発のおそれがあるとして、すべて使用を停止するよう指示し、警察と一緒に事故の原因を調べています。
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