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小児がんの拠点病院を指定へ
6月26日 4時40分

小児がんの拠点病院を指定へ
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国の新しいがん対策で重点項目の1つになっている小児がんへの対策について、厚生労働省の検討会は、患者を集めて専門的な治療を行う「小児がん拠点病院」を全国に10か所ほど指定することを決めました。

小児がんは子どもが亡くなる病気で最も多いにもかかわらず、全国各地の医療機関で治療レベルに差があると指摘され、今月に決まった国の新しいがん対策の基本計画にも患者を集めて専門的な治療を行う「小児がん拠点病院」を整備することが盛り込まれています。
25日開かれた厚生労働省の検討会ではその要件について、血液のがんや小児脳腫瘍など数多くの種類の小児がんを専門的に治療できることや、抗がん剤や放射線の治療によって生じるさまざまな後遺症などを長期的に診療できることなどとして全国に10か所ほど指定することを決めました。
また、患者や家族の相談に応じたり、医師の研修を行ったりする中核的な機関を指定するほか、小児がん拠点病院には患者の家族が滞在できる宿泊施設や院内学級なども整備するよう求めています。
厚生労働省は、こうした要件を基に、この秋にも小児がん拠点病院を指定するための検討会を設けて今年度中に指定することにしています。

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