NHK福島県のニュース　福島放送局

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情報非公表で保安院が謝罪

原発事故直後、放射線量の高い地域が原発の北西方向に広がっていることを示す地図がアメリカ政府から提供されたにも関わらず、国が公表しなかった問題で、国の担当者は、２８日、原発事故の影響で避難を余儀なくされた川内村を訪れ、謝罪しました。
この問題は、原発事故直後の去年３月、アメリカ政府が航空機を使って上空から放射線量を測定し、線量の高い地域の広がりがわかる地図を作製し、外務省を通じて文部科学省や原子力安全・保安院に提供したにもかかわらず国が公表しなかったものです。
２８日は、原子力安全・保安院などの担当者が事故の影響で一部が警戒区域に指定され、すべての住民が避難を余儀なくされた川内村を訪れ、遠藤雄幸村長などと面会しました。
このなかで保安院の担当者は「政府事故調からも、住民の命と尊厳を重視する立場に立って公表の重要性を考える意識が希薄だったと指摘されており、避難された自治体と住民の方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。
会談のあと遠藤村長は「公表されていれば線量が高い所を避けて逃げることもできた。事故から１年以上過ぎ、ここで謝罪されても何の意味もありません」と話していました。
午後、国は、葛尾村など避難区域に指定された自治体も訪問し今回の対応について謝罪したいとしています。

06月28日　12時38分

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