2009-09-20
日本の防衛費について
なんだか、民主政権が防衛費を1000億円減らすのでは?とか大騒ぎしているようなので。
中国や韓国などが国防費を増加しており、東アジアのバランスが崩れるなど、もっともらしい主張がされていたりしますが、まずは、日本の防衛費の推移を見てみましょう。
年度 | GNP(当初見通し) | 一般会計(当初) | 防衛関係費 | 対前年度伸び率 | GNP比 | 一般会計比 | 一般歳出比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1955 | 75590 | 9915 | 1349 | -3.3% | 1.78% | 13.61% | 16.6% |
1960 | 127480 | 15697 | 1549 | 0.6% | 1.23% | 9.99% | |
1965 | 281600 | 36581 | 3014 | 9.6% | 1.07% | 8.24% | |
1970 | 724400 | 79498 | 5695 | 17.7% | 0.79% | 7.16% | 10.3% |
1971 | 843200 | 94143 | 6709 | 17.8% | 0.80% | 7.13% | |
1972 | 905500 | 114677 | 8002 | 19.3% | 0.88% | 6.98% | |
1973 | 1098000 | 142841 | 9355 | 16.9% | 0.85% | 6.55% | |
1974 | 1315000 | 170994 | 10930 | 16.8% | 0.83% | 6.39% | |
1975 | 1585000 | 212888 | 13273 | 21.4% | 0.84% | 6.23% | 8.4% |
1976 | 1681000 | 242960 | 15124 | 13.9% | 0.90% | 6.22% | |
1977 | 1928500 | 285143 | 16906 | 11.8% | 0.88% | 5.93% | |
1978 | 2106000 | 342950 | 20945 | 12.4% | 0.90% | 5.54% | |
1979 | 2320000 | 386001 | 22302 | 10.2% | 0.90% | 5.43% | |
1980 | 2478000 | 425888 | 22302 | 6.5% | 0.90% | 5.24% | |
1981 | 2648000 | 467881 | 24000 | 7.6% | 0.91% | 5.13% | |
1982 | 2772000 | 496808 | 25861 | 7.8% | 0.93% | 5.21% | |
1983 | 2817000 | 503796 | 27542 | 6.5% | 0.98% | 5.47% | |
1984 | 2960000 | 506272 | 29346 | 6.55% | 0.99% | 5.8% | |
1985 | 3146000 | 524996 | 31371 | 6.9% | 0.997% | 5.98% | 9.6% |
1986 | 3367000 | 540886 | 33435 | 6.58% | 0.993% | 6.18% | |
1987 | 3504000 | 541010 | 35174 | 5.2% | 1.004% | 6.50% | |
1988 | 3652000 | 566997 | 37003 | 5.2% | 1.013% | 6.53% | |
1989 | 3897000 | 604142 | 39198 | 5.9% | 1.006% | 6.49% | |
1990 | 4172000 | 662368 | 41593 | 6.1% | 0.997% | 6.28% | |
1991 | 4132000 | 703474 | 43860 | 5.45% | 0.954% | 6.23% | |
1992 | 4837000 | 722180 | 45518 | 3.8% | 0.941% | 6.30% | |
1993 | 4953000 | 723548 | 46406 | 1.95% | 0.937% | 6.41% | |
1994 | 4940000 | 730817 | 46835 | 0.9% | 0.948% | 6.41% | |
1994*1 | 4885000 | 730817 | 46835 | 0.9% | 0.959% | 6.41% | |
1995 | 4928000 | 709871 | 47236 | 0.86% | 0.959% | 6.65% | 11.2% |
1996 | 4960000 | 751049 | 48455 | 2.58% | 0.977% | 6.45% | 11.2% |
1997 | 5158000 | 773900 | 49475 | 2.1% | 0.959% | 6.39% | 11.3% |
1998 | 5197000 | 776692 | 49397 | -0.2% | 0.950% | 6.36% | 11.1% |
1999 | 4963000 | 818601 | 49322 | -0.2% | 0.994% | 6.03% | 10.5% |
2000 | 4989000 | 849871 | 49358 | 0.1% | 0.989% | 5.81% | 10.3% |
2001 | 5186000 | 826524 | 49553 | 0.4% | 0.956% | 6.00% | 10.2% |
2002 | 4962000 | 812300 | 49560 | 0.0% | 0.999% | 6.10% | 10.4% |
2003 | 4986000 | 817891 | 49530 | -0.1% | 0.993% | 6.06% | 10.4% |
2004 | 5006000 | 821109 | 49030 | -1.0% | 0.979% | 5.97% | 10.3% |
2005 | 5115000 | 821829 | 48564 | -1.0% | 0.949% | 5.91% | 10.3% |
2006 | 5139000 | 796860 | 48139 | -0.9% | 0.937% | 6.04% | 10.4% |
2007 | 5219000 | 829088 | 48016 | -0.3% | 0.916% | 5.79% | 10.2% |
2008 | 5269000 | 830613 | 47796 | -0.5% | 0.907% | 5.75% | 10.1% |
2009 | 5102000 | 885480 | 47741 | -0.1% | 0.936% | 5.39% | 9.2% |
1960年代後半から1970年代の15年ほど日本の防衛費は年間10%台で増加し、その後もバブル崩壊まで年間5%台で増加ていたことがわかります。
中国やソ連から見れば、当時の日本の軍事費増加は脅威だったことでしょう*3。中国やソ連の軍事費は不透明な部分が多く判断するのは難しいのですが、中ソ対立、米ソ接近、ベトナム戦争激化、文化大革命の混乱の中、中国がどれほど、侵略を恐れていたか想像に難くありません。
当時、中国の軍事費も増加傾向にあったと見られますが、1980年代中盤になると、日本の防衛費は中国を追い抜いています。(ただし、防衛白書を見る限り、中国の軍事費は1981年から1985年の間に急激に減っており(570億ドル→110億ドル)、よく判らない。陸軍兵力の削減はあったようだが・・・。)
また、1980年代になると韓国の軍事費も顕著な増加傾向を見せます。
これらから何が言えるかというと、少なくとも軍事費ベースで見る限り、東アジアのバランスは別に安定して推移していたわけではない、ということ。そしてそれにも関わらず朝鮮戦争以後、大規模な軍事衝突は生じていないことをあわせて考えると、大騒ぎするような危機ではないと言えるでしょう。
で、防衛費の削減ですが、500億円規模の削減なら2004年などに行ってます。このときはGDPは停滞し、一般歳出の規模は小さくなってます。財政規模に応じて、防衛費を削減するのは当たり前の話ですね。ちなみに一般会計には、国債費や地方交付税などの、国が自由に使えない額も含まれてますので、それらを除いた一般歳出を見た方がよいでしょう。
実際に民主党政権が防衛費を削減するかどうか、したとしてどのような削減をするかはわかりませんが、1000億円程度の削減はありうると思いますし、削減可能な範囲だと思います。
前年比3%増の防衛費概算要求
防衛省は8月31日、平成22年度概算要求と業務計画案を決め、同日、財務省に提出した。概算要求額は対前年度比3%、1432億円増の4兆8460億円で、平成5年度の3・6%に次ぐ伸び率。防衛費は14年度の4兆9392億円をピークに翌年から対前年度比マイナス予算が続いており、累計では約2400億円減額された計算。
http://www.asagumo-news.com/news/200909/090903/09090301.htm
記事にもありますが3%増と言うのは伸び率で言えば17年ぶりの大きなものです*4。額で言えば、約1430億円増です(2009年防衛費47741億円からSACO関係112億、米軍再編成関係602億を除いた47028億円を基準として、2010年要求額が48460億円)。
増額要求は1400億円でも何も文句を言わない一方で、減額は1000億円だって認めない、というネット上での主張を見ると、国が滅んでも軍隊が残ってりゃ幸せ*5、って人が多いんだな*6と思いました。
トンスル、その他の漢方薬関連の無知を基にした嫌韓差別都市伝説の考察
最近(でもないか)の嫌韓バカのお気に入りは「韓国人は食糞が文化」などというデマ。
年間250万人の旅行客が日韓間を行き来するこのご時世*7に、そんなデマを信じる奴がいるのかねぇ・・・。とか思うのだが、いるようである。
今回はホンタク、トンスル、野人乾水、について調べてみた。
(珍説にも記載→珍説24・人糞を食するのは朝鮮の文化|誰かの妄想)
ホンタク
以前は、ガンギエイという「エイの切り身を人糞に漬け込んで発酵させた料理」*8というデマが流されていた。
さすがに最近は、まともな情報が出てきて嫌韓バカの主張がデマであることが知られてきた*9。
で、ホンタクとは、ホンオフェ(洪魚膾・エイ刺身)とタクチュ(濁酒・マッコリ)の組み合わせのこと。
ホンオフェはテレビでも臭い食べ物として紹介され*10よく知られるようになったためか、なかなか嫌韓バカのデマは通じにくくなったのだろう*11。
さて、人糞説というデマがなぜ発生したかと言うと、ホンオフェの作り方に起因する。
ホンオフェはエイの刺身を醗酵させて作るのだが、その醗酵のために堆肥の熱を利用している。最近は刺身を入れた壷を堆肥の中に入れるようだが、昔は藁に包んで堆肥に入れていたようだ。つまり納豆と似た製法になっている。
ちなみに堆肥は人糞、牛糞などを使っているので同じことだ、と主張する嫌韓バカもいるが、ホンタク用の堆肥は主に松葉や米糠を使っている*12。堆肥は排泄物を使うとは限らない。
さてこの堆肥だが、韓国語では「トン똥」と言い漢字にすると「糞」になる。つまり韓国語の「トン똥(糞)」には、日本語と同じく「糞」という意味もあるが「堆肥」という意味もあるわけだ*13。
と言うより「糞」という漢字の字源は「畑にばら撒くもの」なので、意味としてはむしろ「堆肥」の方が近かったりする。
もう分かるだろうが、韓国語で「トン똥」と書かれた堆肥のことを人糞と勘違いしたどっかのバカが広めたのが、人糞説の発端だったわけ。
嫌韓バカは韓国をバカにするための格好の材料として、このネタに飛びつき、ろくに検証もせずにネット上に広めて回った。と、こういうことだろう。
参照
http://blog.goo.ne.jp/mpac/e/4aba204bd01800448deb3f509a492d75
トンスル
こちらはホンタクより最近のネタ。「スル」は酒のこと。「トン-スル」で想像つくだろうが「糞酒」という薬のこと。嫌韓バカが触れ回っている”大便をふんだんに入れた酒”というのはデマ。
入り口を塞いだ竹筒を大便の中に浸し長時間置き、中に滲み出てきた液体をとって酒に入れたものが「トンスル」である*14。
液体の成分が何なのかはよく分からないが、大便由来なのは間違いなかろう。
ここで、やはり韓国人は食糞の文化を持っている!とはしゃぐのは早計。
漢方に詳しい人は気づいたかもしれないが、この液体をとるまでの製法は「人中黄」という漢方薬とほとんど同じなのだ。李時珍の「本草綱目」で「糞清」と呼ばれるものがこの液体であろう*15。
「人中黄」については、トリビアの泉でも紹介されたので有名だと思うが、このように説明されている。
No.117 漢方薬には人間のウンコから出来たものがある
〜確認VTR〜
・人間のウンコから出来た漢方薬があるという 富山医科薬科大学 薬学博士 小松かよ子さんはこう語る
Q.人間のウンコから出来た漢方薬がある?
「確かにあります。人糞を加工した薬を解熱、解毒剤にしています」
・人間のウンコから出来た漢方薬「人中黄」 何故そんなものが体に効くのか?
人中黄にさらに詳しいという難波先生を紹介して頂いた。
Q.何故ウンコから出来た漢方薬が体に効く?
「これは1500年程前からずっと使ってきた経験で良いという事が分かっているので本当に良いかどうかというのはまだ科学的には解明されていない。我々は毎日お米を食べてる。じゃあお米の何が効いているのかというのと一緒ですよね、分からない」
〜補足トリビア〜
1)「人中黄」は「甘草」という薬草の粉末を人糞に浸して作られた漢方薬
2)VTR中にあった「人中黄」は難波先生が中国のウイグルで手に入れたもので無臭である。
3)漢方薬の中には「人中白」という小便の固まりを日干しにして作られる薬もある。
http://s.freepe.com/std.cgi?id=mudachishiki&pn=18
日本人はそんな漢方薬を使っていない、とか言い出すバカもいるかも知れないので、日本の医学書を調べてみた。
江戸時代の医学書「用薬須知」の6巻(人ノ部)には「人中黄」が載っており、「大便ノ汁ナリ」という説明がついている。
製法については、「用薬須知続編」の3巻に載っており、大竹を切って一方の節を残し、大甘草を入れて円形の木片でこれを塞いで、隙間は蝋で埋める。これを糞の中に入れて一ヶ月おいて取り出し、乾かす。こうして出来たものが人中黄、とある。
「トンスル」の場合、大甘草に滲みこませて乾燥させるのではなく、竹筒内にしみでた液体を酒に入れて飲むという方法を取っているだけで、基本的には人中黄と同じ成分を取っていると言える。
ちなみに、李時珍の「本草綱目」には糞の薬としての使い方がたくさん載っており面白い。以下のサイトに現代語訳と共に乗っているので興味のある人はどうぞ。
参照:
http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/LecRep/04/TextInterp2.html
野人乾水
朝鮮国王が野人乾水という人糞を使った薬を服用したという記録がある。
中宗(チュンジョン)は高熱が出た際、解熱剤として「野人乾水」を食べた。「野人乾」というのは人糞だ。ドラマ『大長今(宮廷女官チャングムの誓い)』の背景になった中宗後半から景宗(キョンジョン)のときまでは御医が明の医学の影響を受けて王の疾病治療の原因究明を重視するようにしたほか、特に壬辰の乱(文禄の役)後、鍼灸術が発達し、内医院での治療に広く使われた。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=66867&servcode=400&code=400
これ自体は事実だが、前述の通り、江戸時代日本でも人糞を使った薬を用いているので、だから?としか言いようがない。
ちなみにこの「野人乾水」の製法も「用薬須知続編」に載っている*16。
野人乾水 後編獣部ニ出ス所ノモノト別ナリ 此養鶏ノ方ニ出ツ 道三家ニ野人乾水ハ竹筒ニ糞水ヲ盛リ泥水中ニ置クコト久ヲ経テ中清水トナルヲ取用ユト
乾燥した人糞を水に溶き長期間置いて透明になった上澄みが「野人乾水」。日本にもあった漢方薬で「本草綱目」にも似たような記載があります。
用薬須知続編に載ってる変な薬の事例
「本草綱目」とそう変わらないだろうが、日本でも現在の感覚から理解できないものを薬として使っていたことを知っておくのは無益ではなかろう。
「用薬須知続編」2巻にある薬
- 「尿滓」(小便ノカスナリ)
- 「男子屎尖」(男ノ屎ノ尖リノ端)
- 「熱糞堆」(アツキ人ノ糞ノ重ナリタルモノ)
- 「焼人糞」(ヤキタル人ノ糞)
ここまでが人の排泄物関連。
- 「頭垢」(アタマノフケ)
- 「交余」(交接ノ時拭タル布ナリ 一名精余ト云フ)
フケとかナニとか。
- 「人龍」(人が吐き出した回虫のこと)
寄生虫まで薬にするってのはすごいなぁ、と思う。あと、名前だけ見るとかっこいい。
まとめ
そもそも日中韓は同じような文化圏に属するわけで、韓国に変な文化があるぞ、と笑っていると、日本にも似たような文化があったりする。笑った人は、相手国の文化を理解できないのみならず自国の文化すら理解していない無知をさらけ出しているわけで、結局は自分が笑われることになる。教訓じみてるなぁ。
時期の問題とか言いそうな人に対するおまけ
戦後、日本に進駐した米軍兵士が日本野菜をサラダにして食べたところ、寄生虫に感染するものが多数発生したため、マッカーサーは激怒して、「「寄生虫がいるなんてなんて不潔な国だ!今すぐ人糞肥料の使用を中止させろ!」と日本政府に迫ったそうです。慌てた日本政府は「寄生虫予防会」を各市町村に作り、人糞肥料から化学肥料へと一大転換が行われたのです。」
おまけ2
韓国は現在でも使っているから異常だ!とか言いそうだが、韓国人に嫁いだ日本人女性のブログは噂話程度の内容だし、その他は30年以上前の話ばかり。
じゃあ、日本ではどうなの?と言うと、似たような話があったりする。
「落し紙以前」(斉藤たま、論創社、2005)には、東北の一地方では便器の内側についたカスを虫歯の穴につめる民間治療があったり、病気の子供を治すために牛糞でくるむ話があったり、「トンスル」同様の方法でとった「糞清」?を病気の治療に使う話などが紹介されている。
まあ、そもそも日本でも韓国でも、排泄物を「汚い」とみなすようになったのは歴史的には割と最近だったりするわけで・・・。*18
*2:防衛白書による。1955〜1976年は1976年度版、1977〜1979年は1980年度版、1980〜1985年は1985年度版、1986〜1990年は1990年度版、1991〜1994年は1994年度版、1994〜2000年は2000年度版(以降はGDP表示)、2001〜2007年は2007年度版、2008・2009年は2009年度版による。SACOを含む。一般歳出比のみ防衛白書2009年度版による。
*3:まあ、それ以上に米国の存在が大きかったでしょうけど
*4:まだ要求段階ですけど
*5:税収は減少傾向にありますからねぇ・・・
*6:ネット上では
*7:日本と韓国の間の旅行客数の推移 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7100.html
*8:http://blog.goo.ne.jp/mpac/e/4aba204bd01800448deb3f509a492d75
*9:人糞説に拘るバカは後を絶たないが・・・。最後には人糞じゃないということを証明しろとか言い出す始末・・・。
*10:2004年7月 http://www.ntv.co.jp/wrs/renewal/ranking/20040704/01.html
*11:ひょっとしたら、逆にテレビの内容を改ざんしてネットに広めた
*12:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A7
*13:http://hanja.naver.com/search?query=%EB%98%A5
*14:http://www.gnnews.co.kr/index.html?section=KNJK&flag=detail&code=173716&cate1=KNJ&cate2=KNJK
*15:http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/LecRep/04/TextInterp2.html
*16:2巻
*17:http://www.naturalharmony.co.jp/trust/koramu/3sarada-kinenbi.html
*18:人糞を肥料として使っていた日本では、人糞の取り合いで大喧嘩になったりしてる。