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総連本部差し押さえ手続きへ6月28日 17時39分
朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会への巨額の融資を回収するため、整理回収機構が起こした裁判で朝鮮総連の敗訴が最高裁判所で確定しました。
今後、朝鮮総連の活動の最大の拠点となっている中央本部の施設について差し押さえに向けた手続きが進められることになります。
朝鮮総連を巡っては、627億円を融資していた朝銀信用組合が破たんしたため、債権を引き継いだ整理回収機構が、5年前、東京・千代田区にある中央本部の土地や建物を競売にかけて融資を回収しようとしました。
ところが、施設は別の会社名義になっているため、誰が実質的な所有者なのかが裁判で争われ、1審と2審は「当初から朝鮮総連が使用しているうえ、使用料を払った様子もない」と朝鮮総連を実質的な所有者と認めました。
この裁判で、最高裁判所第2小法廷の須藤正彦裁判長は、28日までに朝鮮総連の上告を退ける決定をしました。
中央本部は朝鮮総連の活動の最大の拠点ですが、最高裁はすでに「実質的に朝鮮総連の資産と認められれば、差し押さえができる」という判断を示しています。
整理回収機構は今後、施設の土地や建物の競売に向けて差し押さえの手続きを進めることにしています。
朝鮮総連広報室は「非常に遺憾であり我々はあくまでもこの問題が話し合いで解決されることを強く望んでいる」としています。
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