普通のビジネスパーソンが理解しておくべき、Googleの新発表の4つのポイント

2012/06/28


Googleの定例イベントGoogle I/Oが昨日行われ、様々な発表が行われました。本記事では普通のビジネスパーソンが知っておきたい内容をピックアップしてご紹介。


「Google Glass」が発表:身体能力の拡張というトレンド

Google glass

実用性には少々疑問が残りますが、夢のあるデバイス「Google Glass」が開発者向けのβ版として発表されました。価格は1,500ドルとちょっと高め。

現在のGoogle Glassの売りは「見ているものをそのまま共有できる(ハンズフリーで動画・写真の撮影ができる)」という点にあり、カンファレンス中にもGoogle Glassを付けてスカイダイビングをしている動画がシェアされました。

まだ僕たちの生活をドラスティックに変えるほどの製品ではありませんが、5年後は大化けしている可能性があるでしょう。「身体能力の拡張」はテクノロジーのトレンドの一つだと思います。今後は「Google Ear」などの製品も登場し、Appleも「iGlass」「iEar」といった製品でこの領域に参入する日は近いかもしれません。


「Nexus 7」で格安タブレット市場に参入

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AmazonのKindle Fire、AcerのIconia Tab、LenovoのIdeapad、SamsungのGalaxy Tab、さらには噂されているAppleのiPad miniといったプレーヤーがひしめく「格安タブレット市場」にGoogleも参入することになりました。

残念ながらNexus 7は日本での発売予定はありませんが、199ドル〜とのことなので、日本円で1.5万円ほどで買える計算になります。安いですね。

MicrosoftがタブレットPC「Surface」を発売したように、統合されたユーザー体験をもたらすために、GoogleやApple、Facebookといったプラットフォーマーがハードウェアを開発する動きは相変わらずトレンドになっていきそうです。Facebookもスマホを開発しているらしいですしね


堅調?な伸びを続けるダークホース「Google+」

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日本ではあまり使われている印象のないGoogle+ですが、順調にアカウントを伸ばし、現在2.5億ユーザーがGoogle+を利用しているとのこと。実際にアクティブなのは月間ベースで1.5億人、デイリーベースで7,500万人程度だそうです。

また、Google+はモバイルからの利用が活発で、デスクトップ環境よりもモバイルの方が使われているそうです(参考)。

Google+は検索の最適化(ソーシャル化)が主な目的だと思われるので、当面はとりあえずアカウント登録さえしてもらえれば良いのでしょう。そうした観点では、Google+は順調に成長しているとも言えそうです。FacebookがBingを買収して検索市場に参入するなんて噂もあるので、ソーシャル検索関連でGoogleは相当焦っているのでしょう。


高度なパーソナライズド検索&アシスタントサービス「Google Now」

「Google Now」はAndroidから使える新しい機能で、検索結果のクリックや、位置情報、各種Googleサービスの情報などを使って、一人ひとりの検索結果/サジェストを最適化します。

具体的には、

・検索結果でよくAmazonをクリックしているなら、優先的にAmazonが表示されるようになる
・アポの時間に合わせて、何時に出発すれば良いのかを教えてくれる
・ジャイアンツのファンなら、試合をリマインドし、リアルタイムで戦況を教えてくれる
・近くのレストランを表示

なんて機能を使うことができるようです。「Google Nowはあなたに相応しい情報を、相応しい瞬間に「自動的に」届ける(Google Now gets you just the right information you want at just the right time. It all happens automatically)」とのこと。

これはパーソナルアシスタントサービスである、AppleのSiriに対するGoogleの対抗策の一つとも解釈できるでしょう。個人情報を詳細に参考にしてくれる点、音声入力が不要な点(自動的にアシストしてくれる)などで、Google Nowに軍配が上がるかもしれません。


というあたりがGoogle I/Oの注目ポイントかと思います。皆さんはどんな点に注目しましたか?ぜひコメント欄で教えてください。