「アース・モンダミンカップ」(24日、千葉・カメリアヒルズCC)、最終18番のイーグルで服部真夕(24=LIXIL)が今季初優勝を飾った。今季の国内女子ツアーは海外勢が勝ちまくり、連勝の最長記録を更新中だったが「7」でようやくストップ。だが、日本の女子ツアーを韓国勢が席巻する状況に変わりはない。これほどの違いはいったいどこにあるのか。女子プロゴルフ協会・樋口久子相談役(66)が明かした日韓の決定的な〝差〟とは——。
海外勢の連勝がようやく止まった。7連勝のうち韓国選手の優勝は実に6回を数えた。連勝は止まったものの、賞金ランク1、2位(全美貞、アン・ソンジュ)を占めており、韓国勢が国内ツアーを席巻する状況は変わっていない。
日本女子プロゴルフ協会の樋口相談役は日本人選手との差を練習量にあると指摘する。「先週(「ニチレイレディス」で)優勝した辛さんも話していたけど、韓国の選手にとって、日本は練習環境がいい。だからモチベーションも上がって、いくらでも練習できるんです」
これは樋口相談役自身が1970年代に米ツアーに参戦した経験に基づくもの。当時は日本の練習環境も整っておらず「米国ではどこからでもアプローチができることがうれしくて、もっと練習したいと思った」
相談役の立場としては「みんな同じ協会の会員ですから」と打倒・韓国を声高に叫ぶことはできないが、日本人選手に向け「勝つためには見習ってもっと練習するしかない」と厳しいアドバイスを送る。韓国勢に比べ、単に練習が足りないだけというわけだ。
実際に海外勢の連勝を止めたのは樋口相談役と同じく、米国での経験豊富な岡本綾子(61=ダイワボウHD)に師事する服部だった。〝岡本軍団〟は練習日に最後までコースにいる常連。昨年までは2メートルのパットを50回連続で入れるという気の遠くなる練習で一日を締めくくっており、日没で達成できないこともあった。
今年から本人が納得したところで終わりとなったのは「ずっと同じところで練習していると、グリーンを傷めてしまうから」。決して練習量が減ったわけではなく、最後の数人になるまで練習グリーンにいるのは相変わらずだ。
樋口相談役は他にも、国のバックアップによるジュニア育成など、日韓の差を指摘。ただ、いみじくも服部の優勝で証明されたように、練習量の差が日本の〝敗因〟なのは間違いない。もちろん、ここでひと安心し練習量に改善がなければ、再び韓国勢の連勝スタートとなりかねない。
「ミス東スポ2013」を目指し、ライブチャット、撮影会、ブログアクセス数、電子写真集の獲得ポイントによるサバイバルレースを展開します。第1クールの5人が決勝クール進出。