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2012/06/28 09:04

[週刊BCN 2012年06月25日付 Vol.1437 掲載]

解説

1stホールディングス 脱パッケージベンダー狙う SFDCと提携、クラウドにシフト

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 ウイングアークテクノロジーズを傘下に抱える1stホールディングス(1stHD、内野弘幸社長)は、今年4月、米セールスフォース・ドットコム(SFDC)と資本・業務提携した。1stHDが第三者割当で株(約4800万円)をSFDCに譲渡するかたちをとった。1stHDは12月から順次、自社のBI(ビジネス・インテリジェンス)などをSFDCのクラウドコンピューティング基盤上で利用できる情報活用関連のサービスを開始。昨年3月に買収したバリオセキュア・ネットワークスのサービスと合わせてパッケージベンダーから脱却し、PaaS(クラウド)事業に経営資源を傾注する。クラウドの普及で既存のパッケージビジネスが変革を迫られるなか、1stHDが今後の方向性を示すことができるかどうかが注目点だ。(谷畑良胤)

 1stHDはSFDCからの資本投入を受け、「クラウドサービスに本格参入した」(内野社長)と宣言した。今年4月のことだ。まずは、1stHDのBIダッシュボード「MotionBoard」をSFDCのクラウド基盤「Force.com」上で利用できる「MotionBoard for Salesforce」を提供する。SFA(営業支援システム)であるセールスフォースの画面上で、「MotionBoard」が一つのタブとして機能するようにシームレスな連携をする。また、SFDCが提供する企業内SNS「Chatter」機能を「MotionBoard」で利用できるようにし、スマートデバイスでSNSのやり取りと企業内データを照合しながら、社員同士で議論をすることもできる。1stHDの中川真也・クラウド事業統括部クラウド事業推進室長は、「次の段階では、社内システムのデータとセールスフォース上のデータを集約し、BI分析を可能にすることを目標としている」と、同社のクラウドサービスは、SFDCとの協業にとどまらないとの見通しを示す。

クラウド戦略を構想する1stホールディングスの中川真也・クラウド事業推進室長(左)、内野弘幸社長(中央)、バリオセキュア・ネットワークスの森脇匡紀・VarioCloud & VCR事業推進副本部長(右) ...

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