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【大リーグ】ダル、日本人5人目の1年目10勝 気温40度超なんの!? 10Kも記録2012年6月28日 紙面から ◇レンジャーズ7−5タイガース【アーリントン(米テキサス州)大城和美】暑い、いや熱いぜ、ダル!! レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)は26日(日本時間27日)、地元でのタイガース戦に先発。試合開始時の気温が40度という猛暑も何のその、日本国内の某球団スローガンを地でいく熱投で7イニングを4安打4失点、10奪三振、ハーラートップタイの10勝目(4敗)を挙げた。デビューから15試合での10勝は、2002年の石井一久投手(当時ドジャース、現西武)の12試合に次ぐ日本人メジャー歴代2番目のスピード達成となった。 気温40度も平気の平左−。その秘密は、日本ハム時代の2軍本拠地、千葉県鎌ケ谷市で経験した酷暑だった。 「乾燥しているからか、練習中もそんなに暑さを感じない。鎌ケ谷はとんでもなく暑いので、それに比べれば全然暑さを感じなかった」。ダルビッシュは涼しい顔で答え、ワシントン監督も「暑さが全くこたえていなかったな」と感じ入った。 唯一手を焼いたのは大砲フィルダーだった。1回に2点適時二塁打を許し、4回も左中間席へ12号ソロ。それでもダルビッシュは「メジャートップの打者だし、まだまだ自分の力が及ばない。逆に勉強できて感謝している」と不敵に笑った。 フィルダー以外に許した安打は2本のみ。敵軍のアビラが「とにかく緩急の差がすごい。あのカーブでストライクが入れば厳しい」と語ったように、カーブは108キロ、直球系の最速は154キロを計測。46キロの球速差で打者に的を絞らせず、10勝に到達した。「普通の1勝です。皆に感謝します」。ここでもサラリと流す大物ぶりを見せつつ、「先発投手の役割はなるべく長いイニングを投げて白星を付けること。そういう意味では良かった」と満足感をのぞかせた。 奪三振も10個を積み上げ、今季4度目の2桁Kはリーグ単独トップ。いずれも球宴選出に値する成績だが「与四球(50)も一番なのでふさわしいとは思わない」と周囲の笑いを誘う余裕まであった。 とはいえ、これで球宴選出は当確で、さらに期待は膨らむ。2007年の松坂がマークした日本人メジャーの新人記録15勝、同じ松坂が08年に樹立した同最多記録の18勝。そして、この日スタンドでサイ・ヤング賞をもじった「CY YU−NG」の応援ボードが揺れたように、まだ日本人が手にしたことがない投手最大の勲章も絵空事ではなくなってきた。ダルの進撃が止まらない。 PR情報
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