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【プロ野球】

原問題が中畑に飛び火 仲介と文春、本人は否定

2012年6月28日 紙面から

ヤクルト−DeNA 6回、ヤクルトにリードされる展開に、渋い表情のDeNA・中畑監督(手前)=沖縄セルラーで

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 巨人・原辰徳監督(53)の「女性スキャンダル、1億円支払い問題」が27日、DeNA・中畑清監督(58)に飛び火した。28日発売の週刊文春(7月5日号)が「原一億円恐喝事件で中畑清DeNA監督が元暴力団員を仲介した」との見出しで報じることが明らかになった。原監督は男2人に1億円を支払っているが、同誌は、中畑監督がこの内の1人のK氏と知り合いで、原監督の携帯電話の番号を教えたなどと報じている。これに対し中畑監督や球団幹部はこの日、沖縄セルラースタジアム那覇でのヤクルト戦前に報道陣に対応。中畑監督とK氏が知り合いで、金銭要求前に相談があったことは認めたが、金銭授受の関与は否定した。

 28日発売の同誌は、原監督が女性問題の解決料・1億円を支払ったH氏とK氏のうち、H氏の兄貴分だったという元暴力団組長のコメントを紹介。この元組長は(1)2人は2006年に原監督とコンタクトを取る前、中畑監督に相談している(2)中畑監督はK氏のことを“おやっさん”と慕い、K氏が仲介を依頼(3)中畑監督が原監督の携帯電話の番号を教えた(4)H氏は事件の時は現役の暴力団組員だった−などと話している。

 また同誌は別の関係者のコメントを引用しながら、中畑監督は2人組に会う前の原監督と面談した、K氏の息子が中畑監督の母校である駒大の野球部に入り、中畑監督とK氏の親交が深まった、などと記している。

 報道されることが明らかになった27日、中畑監督はヤクルト戦前に報道対応。「K氏というのは駒沢大学の後輩のお父さん。父兄の1人ということ。(駒大野球部)OB会の会長を歴任しましたから、選手、OBの父兄だったら誰でも対応するのが僕の役割」と、知り合いであったことは認めた。

 事前の相談があったことも認めた。「原監督の話で相談があるというふうに話が来たので、何なのと言ったら、女性関係の話だということで。え〜っと、びっくりしながらも話だけでも聞かなきゃということで、自分の中でまずいなという判断はあったけど会った」。一方、金銭授受への関与は否定。「(話を聞き)これは俺、関与してもまずいなと感じたので、『もう双方で話し合ってください』とK氏に話をして、私はそこで終わりました。それっきり(この件で)会っていない」と語った。

 池田球団社長も取材に応じ「事実確認をしました。K氏とは駒大の後輩の父兄という認識。反社会的な人との付き合いは気を付けてきたと聞いています。電話番号を伝えたかについては聞いていません」などと語る一方、「仲介するというのは、交渉をなし得るという意味だと解釈しますが、そういう気持ちがなかったので関与していないということ」と説明。「球団としては問題があることはまったくない。文春の報道は事実と異なる部分が多いが、巻き込まれたくないので(抗議、提訴などは)考えていません」とした。

 

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