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2012年6月28日8時24分

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子宮頸がんワクチン、接種後567人失神状態

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 厚生労働省は27日、子宮頸(けい)がんを予防するワクチンを接種した後に、失神を起こしたり意識がはっきりしなくなったりした女性が812人報告されたと発表した。ワクチンの副作用ではなく、筋肉注射の痛みや恐怖によるショックが原因と考えられるという。

 厚労省は、失神に備えて接種後30分は院内で安静にさせるよう医療機関に注意を呼びかけている。

 子宮頸がんワクチンは、2009年発売の「サーバリックス」と、11年発売の「ガーダシル」がある。厚労省によると、812人は今年3月末までの報告数。このうち意識を失う失神状態になった人は567人、さらに転倒して歯や鼻の骨が折れた人が51人いた。

 企業の推計では3月末までの接種者数はサーバリックスが253万人、ガーダシルが31万人という。

 失神を起こしたのは接種から15分以内が約9割を占めた。厚労省は、接種後に歩く際には保護者や看護師らが付き添うことや、約30分間は背もたれのあるイスに座らせることを徹底するよう求めている。

 子宮頸がんワクチンは現在、国と市町村が中学1年〜高校1年の女子を対象に接種費用を公費で助成している。来年度には、予防接種法に基づく定期接種となる見通しだ。

 接種後の失神でひどいけがをしたら、公的な救済制度で医療費などが支給される場合もある。

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