イランで発見のコンピューターウイルス、国連機関「最大の警戒を」
[ボストン 29日 ロイター] イランや中東の一部地域のシステムが非常に高度で強力なコンピューターウイルス「Flame」に感染したことが明らかになった問題で、国連機関の国際電気通信連合(ITU)は29日、最大レベルの警戒を呼びかける方針を示した。
ITUのマルコ・オビソ氏はロイターのインタビューに応じ、今回の警戒は「これまでで最も深刻なもの」だと強調。Flameは、政府主導で作られたものである可能性が高いと分析した。
ロシアの情報セキュリティー会社カペルスキーはFlameについて、2010年にイランの核施設にウィルス「Stuxnet」を使ってサイバー攻撃を仕掛けた国が背後にいる可能性を指摘している。
オビソ氏は「FlameはStuxnetよりも深刻だ」と警告し、ITUがウイルスのサンプルを集めたり、感染の範囲などを調べたりする方針だと語った。
一方で、米国土安全保障諮問委員会の専門家からは、ITUやカペルスキーが「過剰反応している」という意見も出ており、Flameの脅威に対して懐疑的な見方もある。
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