沢田研二、エミさんの訃報「コメント控える」

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沢田研二（写真：サンケイスポーツ）

　伊藤エミさん（享年７１）の死去が明らかになった２７日、前夫の歌手、沢田研二（６４）は神奈川県内でコンサートを行っていた。報道陣が詰めかけたが沢田はコメントせず、所属事務所関係者が「心情は計り知れません」と“代弁”した。約１２年の結婚生活を経て１９８７年に離婚した当時は田中裕子（５７）との不倫や高額慰謝料なども大きな話題となったが、エミさんは離婚後も「沢田」姓を変えていなかった。ジュリーの「心情」やいかに…。

【写真で見る】１９７５年６月、沢田研二と結婚を発表した際の伊藤エミさん

　今月２３日から３２都市３６公演の全国ツアーをスタートさせたばかりのジュリー。衝撃はまさに計り知れない。

　この日はツアー２カ所目で、相模原市南区のグリーンホール相模大野でコンサートを行った。エミさんの訃報が流れたため報道陣が駆けつけたが、沢田本人はすでに会場を後にしていた。

　所属事務所関係者は「本人の意向でコメントは差し控えさせていただきます」と説明した上で、「心情は計り知れません」と話した。１５日のエミさんの死から１０日以上が経過しているが、沢田がいつごろ訃報を知ったかは分かっていない。

　大スター同士の結婚だった。１９７５年６月４日に２人は結婚。ザ・ピーナッツはその年の２月に引退を表明（同年４月引退）したこともあって、表明時から“結婚近し”とウワサされていた。実際には約６年前から交際した末の結婚だった。エミさんは芸能界を引退して専業主婦に。７９年３月には長男も授かり、平穏な家庭生活を営んでいるかに見えた。

　しかし“不倫騒動”が夫婦を襲う。沢田と映画で共演した女優、田中裕子との不倫が８３年に表面化し、２人の密会が毎年のように報じられ芸能マスコミをにぎわせる事態となった。８６年には別居が報じられ、８７年１月には協議離婚に至り、約１２年の結婚生活にピリオドを打った。その約２年後、沢田は田中と８９年１１月に再婚する。

　離婚時の慰謝料は約１８億円とされ、当時の芸能人カップルでは最高額と報じられた。やはり田中との関係が離婚の原因とみられるが、芸能界を引退していたエミさんは、離婚の真相やその心境などについて公の場で語ることは一切なく、長男を女手一つで育てていた。

　沢田も離婚について詳細を語ることはなく、田中との結婚生活は順風の様子。お互い、離婚については公に語らないとの“約束事”があったのか、あるいは沢田をかばうためなのか…。

　「沢田」姓を変えず、沢田との関係について胸に秘めたまま亡くなったエミさん。苦い思い出も含めたエミさんとの関係を、沢田が吐露する時は来るのだろうか。