震災がれき:処理先候補 いなべの工場は見送り…三重県

毎日新聞 2012年06月28日 01時57分(最終更新 06月28日 02時25分)

 東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、三重県は、候補として検討してきた太平洋セメント藤原工場(同県いなべ市)での処理見送りを決めた。

 岩手、宮城県が他県などに処理を求める可燃がれき量は、今年5月に国が行った見直しで、当初の255万トンから105万トンに下方修正。

 三重県は、藤原工場で処理する必要性が小さくなり、いなべ市の理解が得られにくくなったためとしている。

 同社は岩手県大船渡市の大船渡工場で、がれきをセメント生産に利用している。藤原工場には脱塩設備がなく、津波で発生したがれきの受け入れは困難なため、大船渡工場で脱塩した後のがれき受け入れが可能かを検討していた。【田中功一】

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