一体改革関連法案:参院審議入りは7月上旬か
毎日新聞 2012年06月27日 22時21分(最終更新 06月27日 23時36分)
与野党は27日、税と社会保障の一体改革関連法案の衆院通過を受け、参院審議に向けた調整をスタートした。ただ、問題は民主党が抱える小沢一郎元代表ら造反者の処分。自民党は、参院審議に協力する条件として民主党に造反者への厳しい処分を迫るが、民主党もただちには結論を出せず、法案の審議入りは7月上旬にずれ込む見通しになっている。【中井正裕、青木純】
「自民、公明両党に法案への協力を要請しながら(26日の衆院採決で)民主党の衆院議員の4分の1も造反した。3党合意への造反で、けじめをつけなければ参院で審議を続けることにならない」
自民党の岸田文雄国対委員長は27日、民主党の城島光力国対委員長と国会内で会談し、造反者の除名も含めた厳しい処分を迫った。岸田氏は、衆参両院予算委員会で集中審議を開き、野田佳彦首相に説明させることも要求した。
法案が衆院を通過したことで、首相周辺からは「7月4日に参院審議入り」との声も上がるが、民主党側では参院の特別委メンバーの人選や野党への特別委設置の呼びかけなどの準備は進んでいない。