東海村臨界事故被ばく患者さんについて(第18報)




平成11年10月19日(火)
17:00
東京大学医学部附属病院



1.患者さんの臨床経過

 基本的には昨日と比べて大きな変化はありません。

  • 血圧:114/50mmHg、脈拍数:114/分、呼吸数:20/分、
    体温:38.1℃(午後3時現在)

  • 人工呼吸管理中です。

  • 腎機能障害は横ばいの状態です。

  • 放射線熱傷部、特に右上肢の水泡化がさらに進みました。しかし明らかな感染はありません。

  • 赤血球、血小板の輸血をなお必要としています。

  • 末梢血中の白血球数は、8,200/mm3です。(午前6時現在)

  • 38.0℃の発熱がありますが、依然として感染源は不明です。

  • 排便はありません。

2.今後の治療方針

  • 移植片対宿主病の予防、早期予知と治療に努めます。

  • 引き続き、人工呼吸管理、感染症対策、栄養管理、輸液管理等のきめこまかな全身管理を行います。

3.その他

  • 依然として予断を許さない状態は続いています。