東海村臨界事故被ばく患者さんについて(第14報)


平成11年10月15日(金)
17:00〜
東京大学医学部附属病院



1.患者さんの臨床経過

 基本的には昨日と比べて大きな変化はありません。

 ・鎮静薬を投与中です。

 ・血圧:158/76mmHg、脈拍数:114/分、呼吸数:13/分、
  体温:38.1℃(午後3時現在)  ・人工呼吸管理を継続しています。酸素化能は良好です。

 ・腎障害は横ばい状態です。

 ・口腔から少量の出血があります。

 ・赤血球、血小板の輸血を必要としています。

 ・感染症が最も心配される合併症ですが、現在のところ、感染源は不明です。

 ・排便がありました。

 ・脱毛が見られます。


2.今後の治療方針

 ・経腸栄養法の可能性を検討中です。

 ・人工呼吸管理、感染対策、栄養管理、輸液管理等引き続き、きめこまかな全身管理を行います。


3.その他

 ・依然として予断を許さない状態は続いています。