東海村臨界事故被ばく患者さんについて(第12報)
平成11年10月13日(水)
17:00〜
東京大学医学部附属病院
1.患者さんの臨床経過
・鎮静薬を投与中です。・血圧:139/79mmHg、脈拍数:103/分、呼吸数:19/分、
体温:36.7℃(午後3時現在)
・人工呼吸管理を継続しています。
・薬剤性と考えられる軽度の腎機能の低下が見られます。
・口腔や胃から少量の出血があります。
・引き続き、赤血球、血小板の輸血を必要としています。
・感染症が最も心配される合併症ですが、現在のところ、感染源は不明です。
・排便や下血はありません。
2.今後の治療方針
・人工呼吸管理、感染対策、栄養管理等引き続き、きめこまかな全身管理を行います。
3.その他
・発熱や炎症反応等は副腎皮質ホルモンによって隠されている可能性があり、依然として予断を許さない状態は続いています。