東海村臨界被ばく事故患者さんについて


平成11年10月3日
10:45〜
東京大学医学部付属病院



  1. 患者さんの臨床経過
       
    • 意識状態は清明で、夜間はよく眠れたようです。  
    • 血圧150/80、脈拍数100〜110/分、呼吸数19/分、体温36.7℃ で全身状態は安定しております。  
    • 下痢は入院後1回あったのみで、現在は止まっております。しかし、全身の血管透過性の亢進が継続し、大量の輸液を必要としています。その結果、肺水腫の徴候が出はじめています。  
    • なお、末梢血のリンパ球数は0となりました。


  2. 今後の治療方針
       
    • 今後の治療方針といたしましては、全身管理を継続するとともに、末梢血幹細胞移植をすることとし、その準備をしています。


  3. その他
       
    • また、臓器障害が少しづつ見られるようになり、予断を許さない状態は続いております。