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こんなメールが来ました。
「今、ｉＴｕｎｅｓの歌謡曲部門を見ていたら辛坊さんの『負ける気せんね』が１位でしたよ！ 印税、たくさん入りそうですね！ びっくりしたので報告させていただきました」
発信人は、２００１年に私が日本テレビの「ズームイン！ＳＵＰＥＲ」のニュース解説者として東京に行った時のアシスタントディレクターです。当時、専門学校を卒業したばかりの彼にとって、私のアシスタントは業界初めての仕事でした。
メールの最後には彼の近況もありました。「今日は羽鳥さんとロケに行ってきました。羽鳥さんも元気です」。そうなんです、彼は日本テレビで「ズームイン！ＳＵＰＥＲ」が終了した後、羽鳥慎一君とともにテレビ朝日の新番組に移っていたんですね。現在はバリバリのディレクターとして活躍しているようです。元気で働いてるのは、なによりの知らせです。
ところで、彼のメールに書いてあったように、今から２３年前に、森たけしアナと一緒に出した名曲（？）「負ける気せんね」と「ハイハイハイ」が６月２０日からデータ配信されています。名曲？とクエスチョンマークを付けましたが、歌手以外は全部プロが手掛けた本格的な楽曲です。
作詞作曲は「おかげ様ブラザーズ」のきんた・ミーノさん、バックコーラスは当時のディレクターの全員参加です。阪神タイガース応援歌の「負ける気せんね」は、きんたさんによればロック音頭、「ハイハイハイ」はマカロニウエスタン演歌だそうです。Ａ面の「負ける気せんね」の一番を森たけしアナが、Ｂ面の「ハイハイハイ」は私が一番を歌っています。これは森アナに花を持たせようと、３年先輩の私が譲ったんです。私がいかに謙虚で奥ゆかしいか分かります。
それにしても、歌謡曲部門で１位とは驚きました。スタッフに「スゴイね、嵐よりもＡＫＢの前田敦子よりも上ってことだよね」と聞くと、「辛坊さん、それは大きな勘違いです。あっちはポップス、こっちは歌謡曲。ジャンルが違います」。な～んだ、そうか。でもみなさん、印税は森アナにも私にも１円も入らない仕組みになってますから、いくら買ってもらっても私たちが金持ちになる心配はありません。
安心してダウンロードしてください。（（株）大阪綜合研究所代表）
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（2012年6月27日09時46分 スポーツ報知）
１９５６年４月１１日、鳥取県・米子市生まれ。５６歳。早大法学部卒。８０年、読売テレビにアナウンサーとして入社。ニューヨーク駐在員、報道局解説委員長などを歴任し、２０１０年９月末で退社。現在はフリーキャスター、芦屋大学客員教授、自身が設立したシンクタンク「大阪綜合研究所」代表。家族は妻と２男１女。
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